NY外為:円が対ドル最高値-欧州懸念で、一時75円74銭

25日のニューヨーク外国為 替市場では円が対ドルで戦後最高値を更新し、他の主要通貨の大半に 対しても上げた。欧州ソブリン債危機への懸念が強まり、安全な逃避 先として円に買いが入った。26日には欧州の首脳会議が開かれる。

カナダ・ドルは米ドルに対して4日ぶりに下落。カナダ銀行(中 央銀行)が成長見通しを下方修正したことが響いた。米ドルは南アフ リカ・ランドとメキシコ・ペソに対しても上昇。米消費者信頼感指数 が低下し、米国債が上昇したことが背景にある。日銀が追加的な金融 緩和策を検討すると日本経済新聞の電子版が報じると、円は対ドルで 伸び悩んだ。

ドイツ銀行のG10為替ストラテジー世界責任者、アラン・ラ スキン氏(ニューヨーク在勤)は「市場はニュースに右往左往してい る」と指摘。「ドルは円に対して、まだじりじりと下げるだろう。欧州 問題が一段落しても、円は他の主要通貨よりも欧州から離れた通貨と 引き続き見なされ、円の支援材料となるだろう」と語った。

ニューヨーク時間午後4時4分現在、円は対ドルで前日比

0.2%上昇して1ドル=75円97銭。一時は75円74銭まで上昇 した。円は対ユーロでは0.4%上げて1ユーロ=105円55銭。ユ ーロは対ドルで0.2%下げて1ユーロ=1.3902ドル。一時は

1.3960ドルと、9月8日以来の高値を付ける場面もあった。

日経によると、日銀は金融市場の混乱が日本経済に悪影響を及ぼ しかねないと判断、27日に開く金融政策決定会合で追加的な金融緩 和策を検討する。

ニュージーランド・ドル

ニュージーランド(NZ)ドルは米ドルに対して1.5%安の1 NZドル=79.53米セント。同国の第3四半期の消費者物価指数が

0.4%上昇と、前四半期の1%上昇から減速したことが売りを誘った。

関係者の1人が匿名で語ったところでは、民間銀行は保有するギ リシャ国債の損失をどの程度まで受け入れるかについて、欧州の指導 者らの要求に抵抗。40%の損失を受け入れる案を提示している。

一方、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長 (ルクセンブルク首相兼国庫相)は24日、ギリシャの第2次支援策 への民間セクターの関与についての協議で、50-60%の損失受け入 れを軸に話し合いが行われていると発言した。

主要10通貨が対象のブルームバーグ相関加重指数によると、ユ ーロは過去6カ月に2.4%下落。一方、ドルは2.9%、円は12%そ れぞれ上昇している。

欧州首脳会議は予定通り

26日にブリュッセルで予定されていた欧州連合(EU)の財務 相会合は中止された。ファンロンパイEU大統領のオフィスは、首脳 会議は予定通り開催されると発表した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は一時0.3%下げた後、0.1%高の76.146となった。

10月の米消費者信頼感指数は市場予想に反して落ち込み、経済 がリセッション(景気後退)に陥っていた2009年3月以来の低水準 となった。

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