欧州はイタリアに圧力、ドイツ議会は基金拡充採決準備-サミット目前

欧州首脳は26日にサミットを 控え、イタリアのベルルスコーニ首相に債務削減の目標達成に向けた 具体策を示すよう圧力を強めた。ドイツ議会では包括的なユーロ圏危 機対応パッケージをめぐる採決の準備が整えられつつある。

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のアルタファイ報 道官は25日にブリュッセルで、イタリアは債務削減に向けた決意を 「具体的な行動」で裏付けるとともに、実施の「明確なタイミング」 を示すべきだと指摘。ベルルスコーニ政権は24日夜の閣議で、成長 促進に向けた措置を発表することができなかった。

欧州首脳がイタリアに照準を定めた事実は、ユーロ圏3位の経済 大国である同国にギリシャ発の債務危機が波及し、フランスやドイツ が抱えるリスクが増大するのを防ごうとする動きを浮き彫りにするも のだ。26日はEU加盟27カ国の首脳会議後、ユーロ圏17カ国の首 脳が話し合う。その前にEU財務相会合も予定されていたが、中止と なった。理由は説明されていない。

包括的な危機対応策には4400億ユーロ(約46兆円)規模の救 済基金である欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の実質規模拡 大が含まれる公算で、国債保証や域外から資金を呼び込むための事業 体設立などの方法が挙がっている。

サミットで取りまとめる包括策の重要部分として、ユーロ圏の首 脳らは欧州中央銀行(ECB)による高債務国の国債購入継続を盛り 込みたい考えだと、事情に詳しい関係者3人が明らかにしている。関 係者が匿名を条件に述べたところによると、首脳らは独立した中銀で あるECBに政治が干渉した形にならないよう配慮しつつ、ECBに 購入継続を示唆させる方法を模索している。

ドイツ議会の採決では、メルケル首相は十分な賛成票を得られる 公算が大きい。