ユーロ圏首脳、ECB国債購入を危機解決策の重要部分に-関係者

ユーロ圏の首脳らは26日の サミットで取りまとめる債務危機対応の包括策の重要部分として、欧 州中央銀行(ECB)による高債務国の国債購入継続を盛り込みたい 考えだと、事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

関係者らが匿名を条件に述べたところによると、首脳らは独立し た中央銀行であるECBに政治が干渉した形を避けながらECBに購 入継続を示唆させる方法を模索している。

ECBはこれまでに国債1695億ユーロ(約18兆円)を購入し ているが、同政策にはドイツからの反対が根強い。

政府が資金を出す救済基金のレバレッジの仕組みは首脳会議後直 ちには整備できず、また実質資金力が十分にはならない可能性がある ことから、ECBの関与継続が必要だと、関係者らは説明した。

ドイツのメルケル首相は25日、ベルリンで記者団に「ECBが 自らの行動について声明を出すことが望ましいという方向で動いてい る」とし、「政府首脳らがECBから何かを期待しているという誤解」 を避けようということだと説明した。

ECBの報道官はコメントを控えた。ECBは8月の国債購入再 開を直接的な発表ではなく記者の質問に答える形で示唆したが、今回 は当時よりも大胆な表明を首脳らは望んでいると関係者らは述べた。

準備整うのは11月か

関係者によると、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の実 質拡大について首脳らは来週の20カ国・地域(G20)首脳会議前に 詳細な計画を取りまとめるよう各国財務相らに急がせているが、実際 に基金活用の準備が整うのは11月半ばになると見積もられている。

EFSFの実効力の拡大については、EFSFが各国の新発債に 保証を付ける案と特別投資事業体(SIV)を設立して外部投資家か らの資金を集める案の2モデルが検討されている。第2案の協議は今 週になって始まったため、詳細はほとんど決まっていないと関係者ら は述べた。成功は格付け会社および国際投資家との交渉にかかってい るという。

ブリュッセルでの会議ではトリシェ現総裁がECBを代表するが、 同総裁の任期は31日まで。一方、次期総裁のドラギ氏はブリュッセ ルの会議に出席しないため、議論が複雑になる。

ドイツ首相の説明

メルケル首相は、首脳会議声明草稿でのECBの「非標準的措置」 継続への言及について、ECBの国債購入を指すものではないと説明 したが、ECBは「非標準的措置」を国債購入を含めたさまざまな緊 急措置を指す言葉として使っている。

ECBはEFSF拡充の議論でも重要な位置にあったが、EFS FにECBからの借り入れを可能にするフランスの案はドイツの反対 で頓挫した。

EUの現議長国のポーランドはこの日、首脳会議に先立つEU財 務相会合の中止を発表。首脳会議の成果の範囲に疑問符が付いた。E U財務相らは銀行の資本増強について議論する予定だった。

関係者によるとまた、ユーロ圏諸国は恒久的な救済基金である欧 州安定化メカニズム(ESM)発足前倒しでは同意に近づいており、 ESMは予定より1年早い2012年半ばには稼働する見通し。

EU首脳会議は26日午後6時、ユーロ圏首脳会議は同7時15 分に開始の予定。

-With assistance from Jeff Black in Frankfurt and Patrick Donahue in Berlin. Editors: Patrick Henry, Jones Hayden

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