【今日のチャート】ユーロ圏、信用の質が急激に劣化-基金にリスク

ユーロ圏の信用の質が前例のない ペースで劣化し、救済基金である欧州金融安定ファシリティー(EF SF)にとってリスクとなっている。欧州指導者らは事態を制圧でき ていると投資家を納得させるのに苦労している。

今日のチャートは、ブルームバーグが格付け会社大手3社の評価 から算出したユーロ圏の格付け(水色の線)の推移を示している。格 付けの水準は1が最も高く、EFSFが考案された2010年5月当時は

2.12だったが、現在は3.14まで悪化している。EFSF保証に占め る各国の割合を考慮して調整している。

EFSFの設立が発表されて以降、ユーロ圏17カ国のうち7カ国 が格下げされたが、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とム ーディーズ・インベスターズ・サービス、フィッチ・レーティングス はいずれもEFSFの最上級格付けを維持している。債務危機の影響 が銀行に波及する中で、各国政府は銀行の資本増強計画取りまとめに 動いているが、とりわけ最上級格付け国が格下げされれば、EFSF の力が低下する恐れがある。

ソシエテ・ジェネラルのユーロ圏債券戦略責任者キアラン・オヘ ーガン氏は「さらに格下げがあるだろう。EFSFへの参加自体が格 付けの変更につながることはなかろうが、圧力は高まる。ささいな出 来事だが、ラクダの背骨を押しつぶす最後の一本のわらになることも あり得る」と話している。