米インフレ天井打ちつつある兆し-商品価格が大崩れ、政策余地拡大も

商品価格が世界的なリセッション (景気後退)以降で最大の下落を示したことで、過去3年間で最大とな った米インフレ率が天井を打ちつつある兆しが出ている。

商品24銘柄で構成するS&P GSCI指数は先月、弱気相場に入 った。経済成長鈍化で需要が減少するとの見方から4月に付けた2年ぶ りの高値から20%以上下げた。過去最高値を付けた2008年からの下 落はインフレ率低下の前触れだった。09年には反発し消費者価格指数 (CPI)も上昇した。原材料価格は今年9月に12%低下したが、C PIは前年同月比3.9%上昇し、08年以降で最大の伸びを示した。

ピアポント・セキュリティーズ(コネティカット州)のチーフエコ ノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「消費者物価指数は下がりつ つある印象がある。今年初めはエネルギーを中心に価格が押し上げられ ていたが、過去数カ月はやや落ち着いてきている」と述べた。

消費者、メーカー、そしてインフレ加速を招きかねない政策を取 っていると批判されているバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB) 議長にとっては朗報だ。

CPIの40%を占める商品価格が低くなれば、バーナンキ議長が より柔軟に景気刺激策を取りやすくなる。ブルームバーグ・ニュース がエコノミスト75人に調査したところ、12年のCPI上昇率は2.1% (中央値)と、今年の3.1%から減速すると予想されている。

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