自動車運搬船の収益、新興国の需要拡大で増加か-原材料輸送低迷の中

自動車4000台を輸送可能な船 舶の収益が来年、世界的リセッション(景気後退)以降で最大となる可 能性がある。自動車生産が過去最高水準に達し、新興市場の需要拡大で 積み荷が増加するとみられるためだ。

投資銀行ABGサンダル・コリアー(オスロ)によると、自動車の 輸送量は2012年に10%増の1270万台となり、船舶供給の2倍以上の ペースで拡大する見通し。

RSプラトー・マーケッツの推計によると、自動車運搬船の用船レ ートは36%増加し1日当たり1万5000ドルになると予想されている。 ブルームバーグが集計したアナリストの推計によると、このタイプの船 舶の欧州最大の船主企業、ノルウェーのウィル・ウィルヘルムセンの 利益は少なくともさらに2年間増加するとみられている。

調査会社JDパワー・アンド・アソシエーツによると、世界の自動 車販売は新興国の需要にけん引され12年に8.5%増の8070万台に達 する見通し。国際通貨基金(IMF)によると、来年の経済成長率は新 興国が6.1%、先進国は1.9%と予想されている。これは、原材料運搬 船の運航が赤字に陥る中、自動車運搬船の船主企業は利益を見込めるこ とを意味する。

SEBエンスキルダ(オスロ)のアナリスト、オーレ・ステンハー ゲン氏は「誰が自動車を買っているのか。ブラジルやロシア、インド、 中国だ」と指摘した。

プラトーによると、自動車運搬船の収益の今年の平均は1日当たり 1万1000ドルと予想され、来年には08年以来の高水準に達すると見 込まれる。13年にはさらに20%上昇し1万8000ドルと推計されてい る。

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