ECB総裁、ユーロ圏財務省創設を強く訴える-聴衆からブーイングも

欧州中央銀行(ECB)のトリ シェ総裁は24日、ECB総裁として予定された最後の講演で、ユー ロ圏における統一した財務省の創設を強く訴えた。一方、聴衆の学生 らは欧州債務危機をめぐる問題で抗議。一部はプラカードを振り、総 裁にやじを飛ばした。

今月末で8年の任期が満了するトリシェ総裁はベルリンのフンボ ルト大学で、ユーロ圏17カ国の経済ガバナンスを改善するために域 内共通の財務省を創設する正当性が「強まった」と語った。

同大学の講堂では、1人の女性が騒ぎ出して総裁の講演が一時中 断する事態が発生。学生らは「銀行のために金をこれ以上使うな」と か「債務国にノーを」などと書いた横断幕を掲げた。講演の最後には 拍手の中にブーイングが混ざっていた。

聴衆の別の女性は「月給470ユーロ(約5万円)で生活できるの か」とトリシェ総裁に質問。総裁は、「技能が乏しい若年層を含む全 ての人々が職に就ける状態にできる限り近づくようにすること」が政 策当局の直面する「重要な課題」と釈明した。