オリンパス菊川氏:前社長は「常軌逸した行動」-社内文書で批判

マイケル・ウッドフォード前社長 の解任で表面化したオリンパスによる買収報酬の支払い問題で、菊川剛 会長兼社長が24日に社内向けに経緯を説明する文書を発信し、前社長 の「常軌を逸した行動が止まらない」と批判した。焦点である英ジャイ ラスなどの買収に関しては、次回に説明するとして触れていない。

文書はブルームバーグ・ニュースが24日に入手した。菊川氏は冒 頭で、ウッドフォード氏が解任後に行った「社内の機密情報を外部に流 出させる振る舞いは、オリンパスの社会的信用をおとしめることが狙い のように見える」として「許し難い行為」だと述べている。

さらに、グローバル企業に脱皮するためウッドフォード氏を社長に 抜てきしたものの、就任後に「忠誠を誓った参謀や部下だけ」を使い 「邪魔だと感じた人物を次々と排除していく」手法を取ったと批判。機 関投資家との会合で経営は「自分のギャングを使って、やる」と発言し た、などとしている。

文書はさらにウッドフォード氏が、ジャイラス買収問題を取り上げ た雑誌「FACTA」8月号の記事を活用し、菊川氏らを追及する準備 を開始したと説明。かつて社長を務めていた企業の監査法人で「大のお 得意様」であるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)に「私 や森(久志)副社長を悪人に仕立てたリポート」を作成させ、解任前日 の13日に「私や森副社長に辞任を迫った」としている。

オリンパス広報担当の山田義章氏は、文書に関するブルームバーグ の問い合わせに対し「社内でどういった文書を配布しているかは、外部 には明らかにしていない」と話している。

「ナンセンス」と前社長

ウッドフォード氏は文書の内容に関するブルームバーグの取材に対 し「ばかげている。ナンセンスだ。嘘が含まれている」と電子メールで 回答。その上で、菊川氏はジャイラス買収の際、なぜファイナンシャル アドバイザー(FA)に6億8700万ドルもの支払いをしたのかという 「根本的な問いに答えなければならない」とコメントした。

関係者が明らかにしたところでは、オリンパスによるFAへの巨額 支払いに関しては、米FBIが調査に乗り出している。

オリンパス株価は、解任発表を受けて7営業日連続で下落し、24 日に1012円とほぼ13年半ぶりの安値を記録。終値も解任前日の13日 比で56%下げていた。25日は日本証券金融による注意喚起措置発表で 信用売りが出にくくなり反発、同10%高まで買われた。終値は同90円 (8.2%)高の1189円。売買代金は引き続き、国内上場株で首位。

--取材協力 Chris Cooper

Editors:Yoshinori Eki, Kenzo Taniai, Tetsuki Murotani

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Yoshiaki Yamada

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