【個別銘柄】ガイシ、ファナク、銀行、トヨタ、鉄鋼、建機、オリパ

きょうの日本株市場で、価格変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

日本ガイシ(5333):前日比17%安の926円で、東証1部の下落 率2位。 火災事故を受け、NAS(ナトリウム硫黄)電池使用停止を 顧客に要請したと25日付の日本経済新聞朝刊などで報じられ、業績へ の悪影響が懸念された。ガイシでは取引開始後、当社が発表したもの ではないとするプレスリリースを発表した。同社急落の影響で、ガラ ス・土石製品は東証1部33業種の下落率トップ。

ファナック(6954):3%安の1万2160円。これまで未定として いた2012年3月通期の連結営業利益予想は、前期比24%増の2360億 円を見込むときょう午後2時に発表。ただ、ブルームバーグ・データ にあるアナリスト予想の平均2355億円とほぼ同水準で、材料一巡後の 売り圧力で取引終盤に弱含んだ。4-9月期(上期)の連結営業利益 は、前年同期比31%増の1166億円だった。当初午後1時の発表予定 だったが、事務的理由で1時間遅れた。

大手銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が

1.2%安の334円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が1.5% 安の2132円など。欧州指導者らは26日に開く首脳会議で、救済基金 の支援能力を高めることなどで合意を目指すが、民間投資家との間で さらに協議が必要な見通しで、先行きを見極めたいとして売りが先行 した。ドイツ証券では24日付の投資家向けリポートで、欧州銀行の資 本増強の必要額は1000億から1100億ユーロになる見通しで、市場期 待値が2000億ユーロとすれば、実際の算定額を見て失望するリスクが あるとした。

トヨタ自動車(7203):1.7%安の2536円。同社は24日、洪水被 害が広がっているタイからの部品調達の影響が予想されるとし、日本 の主力4車両工場で24-28日の稼働時間を調整すると発表。東日本大 震災の影響による減産分挽回のため、9月から大幅な増産体制で残業 を実施しているが、この一部を取りやめて定時稼働にする。野村証券 では、今回の減産発表が同社の営業利益に与える影響は30億円と試算。

鉄鋼株:新日本製鉄(5401)が2.8%安の209円、日新製鋼 (5407) が2.3%安の127円など。メリルリンチ日本証券は25日、供給過剰に よる鋼材マージンの軟化や原料価格の下落を受け、13年3月期にかけ て大手高炉メーカーで鉄鋼事業の減益が見込まれるとし、鉄鋼業界の 判断「弱気」を継続した。個別では、新日鉄と日新鋼の投資判断を「中 立」から「アンダーパフォーム」に、神戸鋼と東京製鉄(5423)を「買 い」から「中立」に下げた。東製鉄も3.2%安の646円。

JFEホールディングス(5411):3.1%安の1397円。タイでの大 規模洪水で自動車各社の生産ペースが落ち、鋼材需要も減少している とし、傘下のJFEスチールが自動車用鋼板ラインを数日間停止する 方向で検討に入った、と25日の日経新聞電子版が報じた。収益への影 響が懸念され、売りが優勢だった。

資源関連株:国際石油開発帝石(1605)が1.9%高の52万8000 円、三井物産(8031)が1.3%高の1113円など。在庫減少による需給 改善期待などを受け、24日のニューヨーク商業取引所の原油先物は前 週末比4.4%高の1バレル=91.27ドルと、終値で8月3日以来の高値 となった。銅や金価格も上げていたため、関連企業の業績に好影響が 及ぶと見られた。日揮(1963)が3.2%高の2153円となるなど資源プ ラント関連銘柄も堅調。

建機株:コマツ(6301)が3.1%高の1833円、日立建機(6305) が2.7%高の1433円。建設機械メーカー最大手の米キャタピラーが24 日に発表した7-9月(第3四半期)決算は、金属掘削用のショベル やドリルの需要拡大を受け、1株当たり利益が1.71ドルとブルームバ ーグがまとめたアナリスト15人の予想平均1.57ドルを上回った。11 年通期も、売上高が従来予想の上限になる見通しとし、国内競合企業 にも収益期待の買いが優勢だった。

オリンパス(7733):8.2%高の1189円。日本証券金融が24日、 オリンパス株の貸借取引について、貸株利用などで注意喚起の措置を 取ると発表。今後貸株の申し込み制限や、東京証券取引所の信用取引 規制につながることが警戒され、空売りが出にくくなった。一方、ブ ルームバーグが入手した24日付で社内向けに発信した一連の騒動に 関する説明文書によると、菊川剛会長兼社長は、前社長の「常軌を逸 した行動が止まらない」と言及。焦点の英ジャイラス社などの買収に 関しては、次回に説明するとして触れなかった。

東京電力(9501):11%高の315円。東電と政府の「原子力損害賠 償支援機構」が、東電のリストラを推進する経営委員会を共同でつく ることが分かった、と25日付の朝日新聞朝刊が報道。実務レベルのリ ストラ実行チームを経営委に設けるとしており、人件費圧縮などを通 じ経営効率化が進むとの期待感が広がった。

住友金属鉱山(5713)、三井金属(5706):住友鉱が1.3%高の1072 円、三井金が1.9%高の212円。バークレイズ・キャピタル証券は24 日、両社の投資判断を新規に「オーバーウエート」とした。住友鉱は、 既存鉱山に加えニッケル生産やチリ銅鉱山などの新規プロジェクトの 貢献、高止まりする金属価格の恩恵はセクター内で最大で、相対的に 割安感は大きいと評価。三井金は、電気自動車市場拡大に伴う車載用 リチウムイオン電池正極材と、新興国での二輪車向け排ガス触媒が成 長段階にあると指摘した。

IHI(7013):3.8%安の178円。東日本大震災の影響が和らぐほ か、経費削減は進めたものの、投資有価証券評価損の計上などで4- 9月期の連結純利益は従来予想から29%下振れ、50億円になったもよ うと24日に発表。最終利益水準の低下を嫌気する売りに押された。

プリマハム(2281):8.3%高の105円。ハム・ソーセージ、加工 食品の販売数量が増加、生産性向上によるコスト削減も寄与し、4- 9月期の連結経常利益は従来計画の27億円から52%上振れ、41億円 になったもようときょう午前の取引終了後に発表。前期比では16%の 減益予想が一転、28%増益になるため、収益性の改善を好感する買い が午後に膨らんだ。

メガネトップ(7541):2.6%高の844円。12年3月期の単独営業 利益予想を従来の79億円から17%上積みし、前期比71%増の92億円 に上方修正するときょう午前11時に発表。超軽量・超弾性ポリアミド 樹脂フレーム「フリーフィット」や、国産フレックスβチタンフレー ム「ゼログラ」などプライベート・ブランド商品が好調、テレビCM 効果もあり、売上高が想定を上回ったことが寄与した。

オルガノ(6368):4.2%高の617円。4-9月期の連結営業利益 が従来計画の10億円に比べ約2.1倍の20億7000万円になったもよう、 と午後2時に発表。前年同期比では約2.3倍。メンテナンスや改造工 事などのソリューションビジネスを中心に、電子産業や一般産業分野 で売り上げが増加、コスト削減も寄与した。12年3月通期計画の40 億円に対する進ちょく率は52%。

コロナ(5909):4%高の1468円。4-9月期の連結営業損益が 従来計画の2000万円の赤字から15億円の黒字の転じたもよう、と24 日に発表。前年同期は5億1300万円の赤字。全国的に早かった梅雨入 りで除湿機の販売が好調、エアコンも伸び、さらに節電や省エネ意識 の高まりから電気を使わないポータブル石油ストーブ、石油ファンヒ ーターの早期販売が進み、暖房機器の売り上げが好調だった。

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(4281):5.3%安 の2万3950円。前期から決算期を変えた影響や、一部連結子会社が震 災の影響を受けたことで4-9月期の連結純利益は3億400万円と前 期第2四半期(09年12月-10年5月)の5億6000万円に対し46% 減ったもよう、と24日に発表した。

スターティア(3393):17%高の1035円。電子ブックおよびMF P(デジタル複合機)の売り上げ拡大、ストック商材のマネージドゲ ートも好調で、4-9月期の連結純利益は5700万円と従来計画の2000 万円に比べ約2.9倍に膨らんだもようときょう午前の取引終了後に発 表。午後に入り、買い注文が優勢になった。

--取材協力:渡辺美慧   Editors:Shintaro Inkyo

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