日本生命:国内債2000億円超積み増し、ヘッジ外債も-下期計画

日本生命保険は2011年度下半期 の資産運用で、4000億円を見込む新規資金の投資で安定的な金利収入 が得られる国内債券を2000億円超を積み増す方針だ。欧州危機などで 世界の景気回復は緩やかにとどまるとの前提で、償還資金の再投資を 含む全体の運用でも国債、社債、融資などの円金利資産を重視する。

財務企画部の松永陽介部長は「4000億円の過半は国内債券中心で 超長期債含む国債とクレジットものに半分ずつ振り向けたい」と述べ た。国内金利は大震災からの復興による景気回復から緩やかな上昇を 予想しているが、「欧州財政問題への懸念などを背景に長期金利の上昇 は抑制される」とみている。国内債残高は上半期に6400億円増やした。

外国債券では、為替リスクを回避(ヘッジ)した債券について「若 干、上半期に比べると強気」と、投資の機会をうかがっている。原発 リスクに伴う電力債の発行停止で、国内での投資対象が減少する中、 「諸外国の社債にヘッジをつけながら対応する」考えだ。上半期はヘ ッジコストが上昇したため、残高を1700億円減らした。

一般貸付の残高は、微増とする方針。上半期は個人向けローンな ども増やしながら残高は1100億円の純増となった。下半期も企業から の大きな資金ニーズが見込みにくい中、金利水準など条件を見極めな がら「なんとか純増としていきたい」と言う。

内外株式、横ばいまたは増加

内外株式は横ばいまたは増加とする考えだ。国内外の株価は年度 末にかけ緩やかに上昇すると予想。中長期的な収益向上のため、引き 続き個別の成長性や株主還元に着目した運用に取り組む。上半期は国 内株が銘柄入れ替えで700億円増加、外国株は海外金融機関への出資、 新興国株ファンド投資、米国株投資などで2000億円増やした。

為替をヘッジしないで投資する外国債券(オープン外債)残高は、 横ばいまたは増加とする計画。リスクの度合いに留意しつつ、割安と 判断できる為替水準があれば残高を積み増していく方針だ。上半期は 円高進行の中でも一定の金利水準を確保できる局面があり1800億円 増やした。下半期は、円高は外債投資の好機だが、金利水準も「もう 少し上がって欲しい」と言う。

為替動向については、「欧州債務問題をめぐる動向や各国の経済指 標などに応じて乱高下しやすい展開が継続し、基本的にはボックス圏 で推移する」と予想。ギリシャを含むユーロ圏5カ国「PIIGS」 などの重債務国関係ではイタリア国債を保有しているとしながらも、 投資金額、投資行動などについては開示しないとした。

一方、不動産残高については、微増の見込み。上半期は100億円 増えた。

日本生命の9月末の一般勘定資産は約47兆4400円。国内債券が 20兆8900億円(全体の44%)、ヘッジ付き外債4兆5600億円(10%)、 貸付金7兆9200億円(17%)、国内株5兆2800億円(11%)、オープ ン外債2兆6800億円(6%)、外国株9500億円(2%)、不動産1兆 7300億円(4%)などとなっている。

日本生命の2011年度末の予想水準
(カッコ内は下半期の中心値)
10年国債     :1.1%     (0.8-1.3%)
日経平均株価 :10000円   (8500-11000円)
米国10年債   :2.5%     (1.75-3.25%)
NYダウ     :12000ドル (10500-13500ドル)
ドル/円     :78円      (73-83円)
ユーロ/円   :110円     (100-120円)

--取材協力:野沢茂樹 Editors: Kazu Hirano, Hidenori Yamanaka

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