10月24日の米国マーケットサマリー:株が続伸、企業買収が相次ぎ

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3927 1.3896 ドル/円 76.06 76.29 ユーロ/円 105.93 105.97

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,913.62 +104.83 +.9% S&P500種 1,254.20 +15.95 +1.3% ナスダック総合指数 2,699.44 +61.98 +2.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .28% +.01 米国債10年物 2.23% +.01 米国債30年物 3.27% +.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,652.30 +16.20 +.99% 原油先物 (ドル/バレル) 91.51 +4.11 +4.70%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨すべてに対して下 落。市場予想よりも良好だった企業の決算や商品高を背景に株価が上 昇、安全逃避先としてのドルの需要が減退した。

円は対ドルで最高値に迫った。9月の日本の輸出額が予想以上 に伸びたのが手掛かりだった。ユーロは対ドルで上昇。欧州の債務危 機解決策への取り組みが好感された。南アフリカ・ランドとオースト ラリア・ドルはいずれも上昇。中国の製造業景況指数(速報値)が5 カ月ぶり高水準を記録したことに反応した。

ミラー・タバクの経済担当チーフストラテジスト、アンドル ー・ウィルキンソン氏(ニューヨーク在勤)は、「この日はリスク志 向が強まり、ドルが下げた」と述べ、「米国企業の決算内容は投資家 の予想通りに明るい内容だ。これまで欧州情勢が投資を抑制していた が、欧州の当局者はようやく問題の深刻さを理解し、まとまった行動 に出るようになったみたいだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時46分現在、円は対ドルで前週末比

0.4%高の1ドル=76円01銭。21日には75円82銭まで買い進 まれ、戦後最高値を記録した。ユーロは対ドルで0.3%上昇して1 ユーロ=1.3939ドル。一時は0.5%安まで下げた場面もあった。 ユーロは対円でほぼ変わらずの1ユーロ=105円96銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は年初来の下げをほぼ 埋める上昇となった。相次いで企業買収が発表されたほか、米キャタ ピラーの決算が予想を上回ったことが手掛かり。欧州の債務危機収束 へ向けた協議の進展も相場を押し上げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前週末比1.3%上げて1254.19。年初来の下げは0.3% に縮小した。

フィフス・サード・アセット・マネジメントのキース・ワーツ最 高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「相場が5カ月にわ たり下落した後で地合いが変わるとすれば、株価は反発するだろう。 市場はとにかく欧州危機を過去のものとして、国内の材料に集中した がっている。リセッション(景気後退)には陥っていない」と述べた。

S&P500種は10月に入ってこれまでで11%上昇し、月間ベ ースでは1991年以来の上昇率となっている。前月までは5カ月連続 で下落していた。10月初旬には欧州首脳陣が銀行支援の手段を模索 する協議に入ったことや、米企業の好決算を受けて、S&P500種 は弱気相場入り直前で踏みとどまった。相場は反発し、8月以来の取 引レンジを抜けて上昇した。

◎米国債市場

米国債市場では5、7年債など中期債が下落。投資家のリスク回 避の動きが後退し、逃避先としての米国債の妙味が低下した。米財務 省は今週、3日間にわたり計990億ドルの国債入札を実施する。

入札を前に中期債の利回りは上昇した。あす25日からの入札の 規模は2年債が350億ドル、5年債も350億ドル、7年債は290 億ドル。この日の30年債利回りは小動き。米ニューヨーク連銀はこ の日、25億ドル相当の30年債を購入した。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレ ーディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「投資家は 供給に備えつつある」とし、「ここしばらく見られるレンジ内での取 引がまだ続いている。これを突破はしないだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後2時50分現在、5年債利回りは前週末比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の1.08%。利回りは18日以降、 1-1.11%の間で推移している。同年債(表面利率1%、2016年 9月償還)価格は2/32下げて99 19/32。7年債利回りは2bp 上昇し1.68%。10年債利回りは1bp未満上げて2.23%。

30年債利回りはほぼ変わらずの3.27%。一時3.21%まで下 げた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。他の商品につれ高となった。中 国の成長に関して楽観的な見方が強まったことで、原材料需要の見通 しが改善した。

中国の製造業活動を測る10月の指数(速報値)で活動が4カ月 ぶりに拡大に転じたことが示されると、商品24銘柄で構成するS& PのGSCI指数は一時2.7%上昇した。景気てこ入れを目的とし た米金融政策がインフレを誘発するとの懸念も金の買いにつながった。 イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は21日、米景気浮 揚に必要なら、量的緩和第3弾が正当化されるかもしれないとの認識 を示した。

ヘレウス・プレシャス・メタルズ・マネジメント(ニューヨーク) のトレーダー、フレッド・シェーンスタイン氏は電話インタビューで 「中国の成長についての楽観的な見方から、金を含む商品全般が押し 上げられている」と指摘。「金を安全逃避先とみる動きもある」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前営業日比1%高の1オンス=1652.30ドルで終了した。 先週末は1.4%の上昇だった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。約2カ月ぶりの高値となった。 主要な米受け渡し地点での在庫減少が示されたことが背景。米キャタ ピラーの予想を上回る決算を手掛かりに米国株が上昇したことも買い 材料。

衛星写真に基づく分析によると、オクラホマ州クッシングの在庫 は21日時点で、18日と比べ2.6%減少した。米国の代表的な油種 であるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油に 対するロンドンの北海ブレント原油のプレミアム(上乗せ価格)は過 去12週での最小に縮小した。株式相場は2カ月ぶりの高値となった。 中国製造業活動の拡大が示唆されたことや、日本の輸出がエコノミス ト予想を上回ったことも原油の買いにつながった。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチの マイケル・リンチ社長は、「クッシングの在庫に反応し、WTI原油 が本格的に回復し、ブレントとの価格差縮小がみられる」と指摘。 「好調な決算発表で、景気に関して強気な見方が広がっている」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 営業日比3.87ドル(4.43%)高の1バレル=91.27ドルで終了。 終値では8月3日以来の高値となった。

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