米国債:中期債が下落、リスク回避の動きが後退-今週の入札控え

米国債市場では5、7年債な ど中期債が下落。投資家のリスク回避の動きが後退し、逃避先として の米国債の妙味が低下した。米財務省は今週、3日間にわたり計 990億ドルの国債入札を実施する。

入札を前に中期債の利回りは上昇した。あす25日からの入札の 規模は2年債が350億ドル、5年債も350億ドル、7年債は290 億ドル。

ジェフリーズ・グループの政府債エコノミスト、トーマス・サイ モンズ氏は「今週は非常に供給の多い週だ」とした上で、「きょうは リスクオン(選好)の日だといえる」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後4時22分現在、5年債利回りは前週末比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の1.09%。利回りは18日以降、1 -1.11%の間で推移している。同年債(表面利率1%、2016年9 月償還)価格は3/32下げて99 19/32。7年債利回りは2bp上昇 し1.68%。10年債利回りは1bp未満上げて2.23%。

30年債利回りはほぼ変わらずの3.26%。一時3.21%まで下げ た。

米株式市場ではS&P500種株価指数が1.3%高。外国為替市 場ではドルが主要16通貨すべてに対して値下がりした。

住宅ローン借り換えプログラム

米連邦住宅金融局(FHFA)は、ファニーメイ(連邦住宅抵当 金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が組成もしくは保 証した住宅ローンの借り換えプログラムのガイドライン変更を発表し た。変更内容には、住宅価格の下落幅にかかわらずローンを借り替え られるようにすることなどが含まれる。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロ ス氏(ニューヨーク在勤)はガイドライン変更について、「景気には プラスだ」とし、「市場はこれに若干反応している」と続けた。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によれば、今週発 表される7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP)はこ こ1年で最大の伸びになると見込まれている。

エコノミスト調査では、第3四半期の実質GDP速報値は前期比 年率2.5%増と予想されている。4-6月(第2四半期)は同

1.3%増だった。また25日に発表される10月の消費者信頼感指数 は2カ月連続での上昇が見込まれている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 米国債はこのままいけば月間ベースで6月以来で初の下げとなる。

ニューヨーク連銀のウェブサイトによれば、同連銀はこの日、償 還期限が2036年2月から41年5月までの米国債25億200万ドル 相当を購入した。これはオペレーション・ツイスト(ツイストオペ) の一環で、26日には償還期限が14年の米国債90億ドル、28日に は償還期限が13、14年の中期債を同額売却する。