カスマン氏:米景気を欧州と国内要因が圧迫-来年初めに減速の可能性

JPモルガンのチーフエコノ ミスト、ブルース・カスマン氏は、米経済が急激に悪化するリスクは 薄れたものの、欧州の債務危機と米政府の財政引き締めにより、米景 気は来年初めに減速する恐れがあると指摘した。

カスマン氏は24日、ブルームバーグのラジオ番組のインタビ ューで、「米景気はある程度勢いを取り戻したものの、今は明らかに 別の景気下押し要因に直面している。その大半は欧州発だ」と述べ、 「さらに米国の財政政策の方向性も不透明だ」と続けた。

同氏は「リセッション(景気後退)へと向かいつつある欧州や 米財政政策の引き締めを背景に」、来年初めの経済成長率は1%に減 速する恐れがあるとの見通しを示した。さらに今年9月まで3カ月連 続で続いた9.1%の失業率がさらに上昇する可能性もあると述べた。

カスマン氏は直近の動向として、燃料価格の上昇や東日本大震 災による影響といった向かい風が弱まり、米国の経済成長ペース加速 が助けられたと述べた。今年上半期の経済成長率は0.9%と、2009 年6月に米国がリセッションを脱して以来で最も低い水準だった。

同氏は7-9月(第3四半期)の米経済成長率は約3%と予想 している。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想では2.5% となっている。商務省は今月27日に第3四半期のGDP(速報値) を発表する。