10月24日の欧州マーケットサマリー:株が続伸、日中の指標を好感

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3921 1.3896 ドル/円 76.09 76.29 ユーロ/円 105.93 105.97

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 242.03 +3.10 +1.3% 英FT100 5,548.06 +59.41 +1.1% 独DAX 6,055.27 +84.31 +1.4% 仏CAC40 3,220.46 +49.12 +1.5%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .66% .00 独国債10年物 2.12% +.02 英国債10年物 2.56% +.03

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,652.00 +9.50 +.58% 原油 北海ブレント 111.00 +1.44 +1.31%

◎欧州株式市場

24日の欧州株式相場は続伸。ストックス欧州600指数は11週 間ぶり高値を付けた。欧州債務危機をめぐる週末のユーロ圏首脳会議 を受けてギリシャの銀行が売られたものの、日本や中国の景気に明る い兆しが見られたことが好感された。

英・オーストラリア系のBHPビリトンやリオ・ティントを中心 に資源株が高い。ロンドンでの金属価格急騰が手掛かり。決算が市場 予想を上回ったオランダのカーナビゲーション機器メーカー、トムト ムは大幅高。一方、ギリシャ・ナショナル銀行(NBG)は21%下 落。ギリシャ債保有者は最大60%の評価損を計上する公算があると の報道が嫌気された。

ストックス欧州600指数は前週末比1.3%高の242.03。8月 4日以来の高値となっている。週ベースでは前週末時点で4週連続高 と、昨年12月以来で最長の上昇となっていた。ギリシャをデフォル ト(債務不履行)の瀬戸際に追い込んだ債務危機への解決策をユーロ 圏の政治家らがまとめるとの見方が背景。今年2月17日に付けた年 初来高値は17%下回っている。

バークレイズ・ウエルスの株式ストラテジスト、ヘンク・ポッツ 氏(ロンドン在勤)は「中国の様子は依然として明るいが、ユーロ圏 で起こっている幅広い問題が引き続き議論の的だ」と指摘。「政策当 局者から何らかの具体的な提案が出始めるという期待がある」と付け 加えた。

23日にブリュッセルで開かれた欧州首脳会議では、欧州金融安 定ファシリティー(EFSF)の拡充で欧州中央銀行(ECB)に依 存しないことや、ギリシャ債務の強制的な再編は実施しない方針で一 致。EFSF拡充の最終青写真は26日に再度行う首脳会議まで持ち 越しとなった。

24日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が上昇。 この日発表された指標では、中国の製造業活動を測る10月の指数 (速報値)が4カ月ぶりに活動拡大に転じたことを示したほか、日本 の貿易収支が9月に2カ月ぶりに黒字に転じるなど、いずれも株価押 し上げ材料となった。

ストックス欧州600指数を構成する業種別指数で上昇率トップ は鉱業株。BHPビリトンは5.2%高の1996ペンス、リオ・ティ ントは7.1%上げ3373.5ペンスでそれぞれ取引を終えた。トムト ムは19%上昇の3.62ユーロ。NBGの終値は1.60ユーロ。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセ ンブルク首相兼国庫相)は、第2次ギリシャ救済での民間投資家の関 与をめぐる協議では債券保有者の損失負担を最大60%とすることが 焦点となっているとの認識を示した。

◎欧州債券市場

24日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇。この日発表された統 計でユーロ圏のサービス業と製造業の生産活動の縮小が示され、債務 危機が景気回復を損ねるとの懸念が強まった。

独2年債が大きく伸びた。欧州各国は23日にブリュッセルで開 かれた首脳会議(サミット)で、救済基金の実質拡充策をめぐって欧 州中央銀行(ECB)に依存しないことで一致した。危機解決の包括 策合意は26日の次回サミットまで持ち越された。

一方、イタリアとスペインの国債は下落し、ドイツ債に対する両 国債の利回り上乗せ幅(スプレッド)が拡大した。

ノルデア銀行(コペンハーゲン)のシニア金利アナリスト、モル テン・ハッシングポブルセン氏は、「当局者がようやく本腰を入れた が、期待していたような包括案ではなかった」と述べ、「当局が試み ているのは止血に過ぎず、やや失望させられた。リスク回避の動きは 続くだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時9分現在、独2年債利回りは前週末比3ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.63%。同国債 (表面利率0.75%、2013年9月償還)価格は0.060上げ

100.225。独10年債利回りは1bp下げ2.09%。

マークイット・エコノミクスが24日発表した10月のユーロ圏 総合景気指数(速報値)は47.2と、前月の49.1から低下し、拡 大と縮小の分かれ目となる50を2カ月連続で割り込んだ。

イタリア10年債利回りは前週末比6bp上昇の5.95%、スペ イン10年債利回りは7bp上げ5.54%。イタリア10年債の独10 年債に対するスプレッドは6bp拡大の385bp。先週は先月22日 以来で最大となる400bpまで広がった。スペイン10年債と独10 年債のスプレッドは8bp拡大し344bp。

◎英国債市場

24日の英国債相場は下落。株高を背景に安全を求める動きが後 退した。

10年債利回りは前週末比3ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)上昇の2.56%、同国債(表面利率3.75%、2021年9 月償還)価格は0.25下げ110.34。2年債利回りは0.59%だっ た。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS) がまとめた指数によると、英国債の年初来のリターン(投資収益率) はプラス11%。これに対しドイツ国債は6.6%、米国債7.7%とな っている。

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