メルケル首相:EFSF規模拡大で議会の支持求める、26日に採決も

ドイツのメルケル首相は26 日に欧州連合(EU)首脳会議(サミット)に臨むが、同じ日に欧州 金融安定ファシリティー(EFSF)の規模拡大についてドイツ議会 が採決する可能性があり、同首相は直前まで議会の説得に追われそう だ。金融機関と各国首脳は、ギリシャ債に絡む損失負担の割合をめぐ り意見が対立している。

26日のEUサミットでは、包括的な危機解決策として1兆ユ ーロ(約106兆円)超へのEFSFの融資能力引き上げとギリシャ 債のヘアカット(債務減免)率が最優先議題となる。ドイツの与党 キリスト教民主同盟(CDU)は、26日の議会採決を提案した。

ゲイン・キャピタル・グループ(ロンドン)のフォレック ス・ドット・コム部門の調査ディレクター、キャサリン・ブルック ス氏は「欧州の債務危機をどのように解決するのか。この複雑な 問題を解く上でまだ重要な部分が見落とされている」と述べ、「メ ルケル首相にとって今後48時間以内の最大の課題は、連邦議会に EFSFの変更を認めるよう説得することだ」と続けた。

ユーロ圏の救済策において最大規模の資金を拠出しているドイ ツは、今回のギリシャ発債務危機の解決策を模索する審議でも中心 的な役割を担っている。EFSFの変更にはドイツは議会の支持が 必要。

メルケル首相の主席報道官を務めるステフェン・ザイベルト氏 は、ドイツ議会の反応が次回EUサミットでのメルケル首相の姿勢 を決定付けるかとの問いに対し、「これは新たな領域だ」と答えた。 さらに、議会がEFSFの機能拡充に向け「互いに排他的ではない」 2つの措置を協議していることを明らかにした。

前日のEUサミットでは、金融機関の支援策や国際通貨基金 (IMF)の役割強化など包括的な危機解決策への道筋をつけたため、 現在はドイツ議会の動向に注目が集まっている。

ドイツ野党緑の党のユルゲン・トリッティン議員は24日、ベ ルリンでメルケル首相から説明を受けた後、記者団に対し、欧州首脳 は銀行の資本増強に必要な資本額はほぼ1000億ユーロとみており、 EFSFの融資規模を1兆ユーロ強へ引き上げる案を検討している と述べた。さらに金融機関に50-60%のギリシャ債ヘアカットを求 めていることを明らかにした。