欧州債:ドイツ債が上昇、危機が景気損なうとの観測-イタリア債下落

24日の欧州債市場ではドイツ 国債が上昇。この日発表された統計でユーロ圏のサービス業と製造業 の生産活動の縮小が示され、債務危機が景気回復を損ねるとの懸念が 強まった。

独2年債が大きく伸びた。欧州各国は23日にブリュッセルで開 かれた首脳会議(サミット)で、救済基金の実質拡充策をめぐって欧 州中央銀行(ECB)に依存しないことで一致した。危機解決の包括 策合意は26日の次回サミットまで持ち越された。

一方、イタリアとスペインの国債は下落し、ドイツ債に対する両 国債の利回り上乗せ幅(スプレッド)が拡大した。

ノルデア銀行(コペンハーゲン)のシニア金利アナリスト、モル テン・ハッシングポブルセン氏は、「当局者がようやく本腰を入れた が、期待していたような包括案ではなかった」と述べ、「当局が試み ているのは止血に過ぎず、やや失望させられた。リスク回避の動きは 続くだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時9分現在、独2年債利回りは前週末比3ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.63%。同国債 (表面利率0.75%、2013年9月償還)価格は0.060上げ

100.225。独10年債利回りは1bp下げ2.09%。

マークイット・エコノミクスが24日発表した10月のユーロ圏 総合景気指数(速報値)は47.2と、前月の49.1から低下し、拡大 と縮小の分かれ目となる50を2カ月連続で割り込んだ。

イタリア10年債利回りは前週末比6bp上昇の5.95%、スペ イン10年債利回りは7bp上げ5.54%。イタリア10年債の独10 年債に対するスプレッドは6bp拡大の385bp。先週は先月22日 以来で最大となる400bpまで広がった。スペイン10年債と独10 年債のスプレッドは8bp拡大し344bp。