ギリシャ国債スワップ、最上級格付けの担保提供も-クレジット市場

【記者:Paul Dobson】

10月24日(ブルームバーグ):ギリシャのデフォルト(債務不履 行)を回避しつつ、国債保有者に債権放棄の拡大を求める欧州当局の 取り組みは、最上級格付けを付与された担保の提供とセットで、ヘア カット(債務減免)をいかに実行するかにその成否がかかっている。

BNPパリバの債券ストラテジスト、イオアニス・ソコス氏(ロ ンドン在勤)は、担保こそが「合意全体のスイートスポット(目玉)」 になると指摘。投資家に償還期間が比較的長い「AAA」格付けの債 券を担保として提供し、再交渉後に国債と交換する証券の利払いを減 らしてギリシャの負担を支援する方がましであり、国債保有者が放棄 する元本の額を増やす「大規模なヘアカット」よりも「望ましい」と の見方を示す。

7月の民間銀行業界との合意は、ギリシャ国債の保有者が4種の 証券のいずれかとの交換に応じることによって、投資額の21%を放棄 することを想定していた。ブリュッセルでの政策担当者の協議の内容 に詳しい複数の関係者によれば、自発的な交換にあくまでこだわる選 択肢だけでなく、50%の価値しかない新発債と既発国債との交換を投 資家に強制する「ハードな債務再編」を含めて5つの修正シナリオが 過去3日間に検討されたという。

ドイツ銀行の欧州金利戦略責任者、モヒト・クマール氏(ロンド ン在勤)は「AAA」格付けの担保などの「アメ」と引き換えに損失 拡大を受け入れる方が、投資家にとって「デフォルトという代替シナ リオ」よりもましな結果となる可能性があると指摘する。

減免40-50%の公算大

クマール氏は「ギリシャ救済への民間セクターの関与『バージョ ン2』は、信頼に足る銀行の資本増強策とともに、金融セクターを将 来の感染リスクから保護する第一歩となるだろう。アイルランドとポ ルトガルが自国をギリシャと差別化する時間も稼げる」と話す。

一方、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(R BS)の金利ストラテジスト、サイモン・ペック氏らはリポートで、 「ギリシャを安定した状態に置くための一回限りの債務削減には強い 論理的な必然性が存在する」とした上で、「ヘアカット目標は約40- 50%となる可能性が最も大きい」と予想している。

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