KDDI:7-9月期の営業利益は6.8%増-固定部門が採算改善

国内通信2位KDDIが24日発 表した7-9月期の連結営業利益は、前年同期比6.8%増の1267億 円となった。固定通信部門の採算改善などが寄与した。

営業利益の額は、ブルームバーグ・データによるアナリスト4人 の事前予想平均1241億円を上回った。売上高は同3.0%増の8783億 円だった。14日に開始した米アップルのスマートフォン(多機能携 帯電話)「iPhone(アイフォーン)4S」代行販売の与える影 響が見通せないとして、通期(2012年3月期)予想は据え置いた。

7-9月期の固定事業は、売上高は微増にとどまったものの、イ ンフラの効率利用の進展やコスト削減で営業利益は同9.1倍の155億 円となった。一方で移動体通信事業は、音声ARPU(1契約当たり の月間収入)減少が続き、同4.4%の減益だった。

SMBC日興証券の森行真司アナリストは、7-9月期の業績に ついて「上振れ基調の固定事業につれて、総じて順調な決算」だった と説明。下期のポイントとして、4Sやアンドロイド端末の販売強化 で「拡販費がかさむかどうか」との点を挙げている。

発表資料では通期スマートフォン販売計画は前期比3.7倍の400 万台のまま。しかし、田中孝司社長は会見で、4S発売もあって「500 万台を超える水準」まで確実に伸ばせるとの見通しを示した。

KDDIのiPhone参入で、従来の実質独占が崩れた同3位 ソフトバンクは通信料が相対的に安い点をアピールするとともに、旧 機種から乗り換えれば、前の端末の分割払い代金を割り引くなど既存 顧客のつなぎ止め策を実施。国内携帯首位NTTドコモは、高速の

3.9世代サービスのデータ定額上限を引き下げるなどの対抗策を打ち 出している。

これに対し、田中社長は会見後に記者団に対し、ドコモを「追い かけるつもりはない」と語り、値下げ競争には消極的な意向を示した。

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