日産自:EV拡大、PHV投入、関連投資3000億円超-中期環境計画

仏ルノーと資本・業務提携関係に ある日産自動車は2016年度までの中期環境行動計画を発表し、二酸化 炭素などを出さない環境に配慮した車の販売を拡大することを明らか にした。電気自動車(EV)のモデルを拡大するほか、プラグイン・ ハイブリッド車(PHV)を15年までに投入する計画。

日産自はルノーとともに、電気自動車や燃料電池車など二酸化炭 素や排出ガスを出さないゼロ・ミッション車の累計販売で150万台を 目指す。平均燃費は05年度比で35%の改善を狙う。企業活動による 二酸化炭素の排出量は05年度比で1台当たり平均20%削減する。研 究・先行開発予算の7割を環境技術に投資する。

日産自のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は会見でレ アアース価格について、妥当な水準に落ち着くだろうとの見通しを示 した。山下光彦副社長は、環境関連投資が6年間に3000億円を上回る と述べた。

ゴーン氏は、日産自にとって被害が大きいのは自然災害でなく円 高と指摘。円高で日本の競争力がなくなっている異常事態との認識を 示し、問題の抜本的な解決がないと、唯一の解決策は生産の海外移転 になるとの危機感を表明した。一方、洪水被害が広がるタイの生産停 止について、影響はまだ分からず、部品調達の状況を調査中という。

またゴーン氏は自動車市場について、日本は10年以内にインドや ブラジルに追い越されるだろうとの見通しを示した。さらに、米国の 自動車市場は回復基調に乗り、数年内に1400万台規模になるとみてい る。その米国での販売に関しては、中期計画の間に世界販売の20- 25%を占めるだろうという。

また、日産自は英国で太陽光発電の利用を計画している。燃料電 池車については、独ダイムラーとともに開発中。