3Dマトリックス上場、業況映し初値は公開比43%安-医療製品開発

自己組織化ペプチド技術を用い た医療製品の研究・開発を行うスリー・ディー・マトリックスが24 日、大阪証券取引所のジャスダック市場に新規上場した。開始直後か ら売り気配値を切り下げ、午後1時20分にようやく形成された初値は 公開価格の2100円に対し、900円(43%)安い1200円だった。一時 1180円まで下げた後は、値を戻す展開となった。

いちよし証券投資情報部の宇田川克己課長は、「資金吸収額の大き さと足元の業績見通しの悪さが敬遠される要因」と指摘。その上で、 「これからの会社という印象で、リスクを取る投資家が少ない国内市 場では、先の見えない会社に資金は集まりにくい」と話していた。

同社は2004年5月に設立。東京都千代田区に本社を置く。マサチ ューセッツ工科大学から特許の専用実施権の許諾を受けた「自己組織 化ペプチド技術」をプラットフォームとする医療製品の研究開発、製 造・販売を行っている。外科手術で生じた狭い範囲の止血に用いられ る吸収性局所止血剤の国内製造販売承認を11年5月に申請しており、 12年度から特定保険医療材料としての適用を受け、販売の開始を目指 すとしている。

会社側の12年4月期連結業績予想は、売上高が前期比3.5倍の5 億5000万円、営業損益は4億5600万円の赤字、1株当たり純損益は 114円98銭の赤字。

同社は上場に際し、公募で70万株の新株を発行、オーバーアロッ トメント分を含み134万8400株を売り出した。手取り概算額14億4500 万円のうち、医療製品開発の研究開発資金に13億4500万円、製品製 造などの設備投資に1億円を充当予定。主幹事はSMBC日興証券。 午後1時44分時点の売買高は、59万株となっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE