ユーロ弱気見通しに歯止め、1.34ドルが下値めどか-危機収束期待で

外国為替ストラテジストの間で、 ユーロ相場の予想を引き下げる動きに歯止めがかかっている。欧州各 国当局は危機収束に向けた取り組みを強化しており、ユーロ下落を見 越したトレーダーのポジションは縮小しつつある。

ブルームバーグが市場関係者40人余りを対象に実施した調査に よると、年末のユーロの対ドル相場の予想中央値は、9月12日時点の 1ユーロ=1.43ドルから、10月6日には1.35ドルに下落。その後は

1.34-1.35ドルで推移している。

ユーロは先週21日、1ユーロ=1.3896ドルで取引を終えた。ブ ルームバーグ相関加重指数によると、主要9通貨のバスケットに対し て、9月12日に付けた安値から2.5%値上がりしている。

23日の欧州連合(EU)首脳会議は、銀行の支援策で大筋合意し た一方、救済基金の実質拡充策をめぐっては欧州中央銀行(ECB) に依存しないことで一致した。

約2200億ドル(約16兆8000億円)の資産を運用するインサイト・ インベストメント・マネジメントの為替責任者、デール・トーマス氏 は21日の電話取材で、ユーロ防衛に向けた政策当局のコミットメント は明確だと指摘。「ユーロは短期的にもう少し上昇する可能性が極めて 高い」と述べた。

オプション市場でもユーロに対する弱気の見方が後退しつつある。 1カ月物25デルタのユーロ・ドルオプションのリスクリバーサル率は マイナス3.42%と、9月6日に付けたマイナス4.03%から縮小した。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジフ ァンドなど投機家による通貨先物取引でのユーロ売越残高は10月18 日時点で7万7720枚だった。2010年6月以来の高水準となった10月 4日の8万2697枚から減少した。

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