オリンパス株13年ぶり安値、株主が説明要求-米当局調査報道も

オリンパス株が7日続落し、およ そ13年7カ月ぶりの安値を付けた。英社買収をめぐる見解に前社長、 現経営陣との対立が深まる中、大株主から一層の経緯説明を求める声 が相次いでいるほか、米連邦捜査局(FBI)が調査に乗り出したと の一部報道もあり、経営現況への不透明感から売り圧力が止まらない。

株価は一時、前日比18%安の1012円まで急落。1998年3月18 日(995円)以来の安値水準まで沈んだ。前社長の解任が発表される 前日の今月13日の終値(2482円)と比較では、59%下落した。

オリンパスの3位株主であるサウスイースタン・アセット・マネ ジ メントは20日、オリンパス取締役会に対し書簡で、ジャイラス・ グループなどの企業買収に関する追加情報を11月16日までに提供す るように求めた。また、英資産運用会社ベイリー・ギフォードは21 日、オリンパスの予想外の経営陣交代と「財務上の不正が指摘されて いる」ことを「非常に懸念している」との声明を発表した。

シティグループ証券の芝野正紘アナリストは21日付の投資家向 けメモで、株式市場は一連の問題に係る不透明感を払しょくし切れて いない状況にあり、「われわれが従来から指摘してきたように、オリン パスには可能な限りの情報開示、当事者との利害関係が無い第三者機 関による調査が求められていよう」と指摘した。

一方、米紙ニューヨークタイムズは米国時間23日、オリンパスが 英ジャイラス・グループ買収でファイナンシャル・アドバイザーに6 億8700万ドルを支払ったことをめぐり、日本人バンカー2人が支払い に関与していたと報道。支払われた金額はウォール街の平均的水準の 30倍強で、公開記録によれば一部は2人の経営する小さな会社に支払 われ、大部分は少なくとも1人に関係するケイマン諸島の会社に渡っ たという。さらに同紙は、事情に詳しい関係者2人の話として、FB Iが現在、6億8700万ドルの支払いについて調べているとも報道。同 紙によると、FBIの報道官はコメントを控えたという。

東洋証券の大塚竜太情報部長は、直近では同銘柄に対し「個人投 資家の問い合わせもなくなってきている。事態の収束の兆しが見える までは、適正価格がいくらか分からない状況になっている」と話した。

オリンパスは21日、過去の買収案件について、弁護士、会計士な どの有識者によって構成される第三者委員会の設立準備を進めている ことを明らかにした。加えて24日には、ジャイラス社を含むグループ の2009年3月末の連結財務諸表に関する監査報告書は、前監査法人か ら無限定適正意見を受領しており、決算手続きは適切に行われている と考えている、との立場を示した。

--取材協力:安真理子、Chris Cooper、Andrew Rummer Editors:Shintaro Inkyo

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