米ブラックストーン:初のエネルギーファンド設定へ-目標2300億円

米ブラックストーン・グループ は初めて設定するエネルギーファンドで最大30億ドル(約2300億円) の調達を目指している。エネルギー業界に投資する最大の多角的プライ ベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社となるのが狙い。計画に ついて詳しい関係者2人が明らかにした。

関係者らが匿名を条件に明らかにしたところによると、調達目標額 はKKRやアポロ・グローバル・マネジメントの天然資源ファンドを上 回る。ブラックストーンのトニー・ジェームズ社長は20日、報道関係 者との決算に関する電話会議で、当初の資金として10億ドルを確保し ていることを明らかにした。

ブラックストーンはこれまで企業関連のPE投資のほぼ全てを共通 の資金を通じて行っており、1つの業界に重点を置くファンドの設定は 初となる。同社のスティーブン・シュワルツマン会長は企業買収以外の 分野への進出も推進。不動産投資やヘッジファンド、クレジットファン ドなどの新規事業で短期間のうちに競合他社をしのぐ業績を挙げてい る。

顧客の資金をPEに投資しているハミルトン・レーン(ペンシルベ ニア州)のエリック・ハーシュ最高投資責任者(CIO)は「エネルギ ー業界はマクロ経済の追い風を受けており、この分野で資金調達してい る企業は今、その恩恵を受けている」と述べた。

ブルームバーグが集計したデータによると、今年に入って発表され たエネルギー業界のM&A(合併・買収)は総額2650億ドル(約20 兆2300億円)で、前年同期とほぼ同水準。2009年と比較すると約 80%増加している。

ブラックストーンの広報担当者、ピーター・ローズ氏は同社のエネ ルギーファンドの調達目標額についてコメントを控えた。