EU指導者は危機収束に向け首脳会議-銀行資本増強最大10兆円か

欧州連合(EU)各国の指導者は 23日、ユーロ圏財務相会合とEU財務相理事会の後を受け、ブリュッ セルでのEU首脳会議に臨む。首脳会議は26日に再度開催される。

26日は①欧州救済基金の強化②ギリシャのデフォルト(債務不履 行)を回避しながら同国債務を削減する③債務危機の影響から域内の銀 行を守り、イタリアやスペインが悪影響に感染しないよう確実にする- との3つの計画を実現するために自ら課した期限となる。

検討中の対策には欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と恒久 的な救済枠組みである欧州安定化メカニズム(ESM)を統合し、基金 の規模を最大9400億ユーロ(約99兆6500億円)とすることや、ギリ シャ国債の評価減の拡大、銀行の狭義の中核的自己資本比率を2012年 半ばまでに9%へ引き上げることが含まれている。

EU財務相は欧州の銀行がソブリン債の時価評価後に約1000億ユ ーロ(約10兆6000億円)の自己資本増強が必要となる可能性がある との点で意見が一致。EU財務相理事会の議論に詳しい関係者1人が明 らかにしたもので、欧州銀行監督機構(EBA)の試算に基づくと、狭 義の中核的自己資本であるコアTier1比率で9%を達成するために この金額が必要となる。

オズボーン英財務相は会議終了後に記者団に対し、「われわれは実 際に前進し、欧州の銀行の強化で重要な決定に到達した」と語った。同 相は同時に「これは包括策の一部でしかなく、一段の作業が必要なのは 明白だ」と述べた。

また、事情に詳しい関係者によると、欧州各国の財務相は財政難に 苦しむユーロ圏諸国の国債を投資家に購入してもらう基金設立について 協議した。これに加えて、EFSFを活用して債務保証を行うことも検 討された。