【ECB要人発言録】物価安定に向けた信認が重要-トリシェ総裁

10月17日から23日までの欧州中 央銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の 氏名をクリックしてください)。

<10月21日> ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ブルームバーグテレビジョンと のインタビューで):われわれは常にあらゆる選択肢を協議する。流動 性供給が優先課題だと判断した。新しい予測が出そろった時点で再び 金利について協議する。

リイカネン・フィンランド中銀総裁(同国誌タロウスエラマとのイン タビューで):金融市場を注視している人は誰もが感染リスクがかなり 大きいと認識している。2010年春以降の出来事は、危機が一つの市場 から次の市場に急速に広がる様子を示している。

<10月19日> ノボトニー・オーストリア中銀総裁(同国のウェブサイト「ボッヘ」 とのインタビューで):インフレが来年には安定する。ギリシャがデフ ォルト(債務不履行)に陥ったりするとは見込んでいない。

ドラギ次期ECB総裁(フランクフルトで講演):ECBは財政規律の カストディアン(管理機関)となった。財政規律無くして成長も金融 安定もあり得ないことは現在誰もが認識している。

<10月18日> トリシェ総裁(独紙FAZとのインタビューで):(政府の対策の)遅 延が続いた結果、金融政策の浸透を守るためECBはふたたび債券市 場に介入せざるを得なくなった。責任は各国政府にある。ECBにと って最も重要なのは中長期的な安定を確保することであり、従って政 府の失策を是正するために金融政策を利用することはできない。

<10月17日> トリシェ総裁(ウィーンでの勲章授与式で):われわれは責務に忠実だ った。簡単な責務ではない。今後10年も物価安定実現のために、これ までと等しくECBは信認を維持することが極めて重要だ。

シュタルク理事(欧州議員らに対し):真の政治統合を推し進めるため には純粋な経済統合が必要だ。これはマクロ経済上の目標に関する国 家主権を放棄することを意味する。

ノワイエ・フランス中銀総裁(パリでの会合で):欧州金融安定ファシ リティー(EFSF)の規模拡大は困難かもしれないが、レバレッジ 活用の可能性は検討されるべきだ。

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