EU:国債購入の基金設立を検討、域外投資マネー呼び込み-関係者

欧州の財務相らは財政難に苦しむユ ーロ圏の国債を域外の投資家に購入してもらう基金の設立を検討してい ることが、事情に詳しい関係者によって明らかになった。ギリシャから 欧州域内に広がりを見せている債務危機を封じ込めるため、財務相らは ブリュッセルで2日目の協議に入っている。

この基金設立の構想と併せて、欧州金融安定基金(EFSF)を活 用して融資能力を現行の4400億ユーロから引き上げる構想の2つが選択 肢として検討されている。

オランダのデヤーヘル財務相は「EFSFを民間の資金によってレ バレッジするという基本原則は全員の賛成を得ているものの、どの程度 うまく行くかが不透明だ」と指摘。「どのくらいの資金を集められるの か、検討している」と記者団に述べた。

関係者によると、新たに浮上してきた選択肢は、特別目的投資事業 体を創設して発行および流通市場で国債を購入するという内容で、域外 投資家や政府系ファンド(SWF)の資金を呼び込むことを狙っている。 中国などの資金が念頭にあるもよう。

もう一つの選択肢は、EFSFが債務保証を行うことで実質的に融 資能力を拡充しようとするもので、ドイツが支持していた提案。フラン スがこの提案では不十分だとして、EFSFに銀行業免許を与えて欧州 中央銀行(ECB)から借り入れできるようにする案を推していたが、 意見対立の末、フランスが譲歩して同案は後退した。

EU財務相会合は22日午前の協議で、銀行資本強化を話し合った。 その後ここ2日間で2回となるユーロ圏会合を再度開催。さらにメルケ ル独首相とサルコジ仏大統領が同日遅くに再び首脳会談を開いた後、両 首脳にトリシェECB総裁、ファンロンパイEU大統領、欧州委員会の バローゾ委員長とレーン委員(経済・通貨担当)、ラガルド国際通貨基 金(IMF)専務理事が参加した拡大会合に移行する予定。

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