ロンドンのセントポール大聖堂、抗議デモの影響で閉鎖へ-大戦以来初

17世紀の建築家クリストファ ー・レンの名作の一つ、セントポール大聖堂(ロンドン)が閉鎖に追 い込まれた。経済的な格差に抗議するデモ参加者が、大聖堂周辺でキ ャンプを張ったためだ。

大聖堂のグレイム・ノウェルズ主任司祭は「非常に重い心持ち」 で閉鎖を決定したと述べ、解除の予定は決まっていないとした。

ノウェルズ司祭は21日、大聖堂で記者会見し、閉鎖の決断は 「現代では例がない」と語った。第2次世界大戦中のロンドン空襲で 建物の閉鎖を余儀なくされたのが最後だったという。同司祭は「多く のストーブや焚火、様々な種類の燃料が周囲に置かれ、消防上の危険 があることは明らかだ」とし、「公衆衛生の面については言うまでも ない」と続けた。

ニューヨークで始まり各地に広がった反ウォール街デモに触発さ れ、ロンドンでも今月15日から抗議デモの支持者が集まり大聖堂の 周囲に約200のテントを張った。デモ参加者は「ロンドン証券取引 所を占拠せよ」をスローガンに、ロンドン証取に接近しようとしたが 警察に阻止された。キャンプを張っている大聖堂は取引所から約 100メートルの距離にある。

ノウェルズ司祭はデモ参加者に宛てた公開書簡で、英国国教会は 「平等と金融の誠実性を求める人々に共感する」と記す一方、キャン プが大聖堂の日常業務に支障を来していると指摘。「できる限り早期 に閉鎖を解けるよう、穏やかに退去していただきたい」と求めた。

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