ブリュッセルの戦い、6日間の論戦開始-ギリシャや銀行保護で激論に

欧州では21日から26日にか けての長丁場の討議が始まった。ギリシャ救済や銀行保護の方法、ユ ーロ圏を揺さぶる債務危機と闘うツールについて、激しい議論が繰り 広げられる見込みだ。

オバマ米大統領が「緊急性」を強調する傍らで、欧州の財務相ら がブリュッセルに集まり始めた危機対応マラソン初日の21日、ドイ ツとフランスの意見対立はまだ解決されていない。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセ ンブルク首相兼国庫相)は会合前に記者団に、欧州の国際的なイメー ジは最悪だともらした。

ギリシャとアイルランド、ポルトガルへの2560億ユーロ(約 27兆円)の救済にもかかわらず、問題はドイツに並ぶ重要メンバー のフランスにまで波及しつつある。

この日のユーロ圏財務相会合に続き22日には欧州連合(EU) 27カ国の財務相が会合。23日にはEU首脳会議とユーロ圏首脳会議。 さらに26日に再びユーロ圏首脳会議が予定されている。ユンケル議 長はこの日の会合後の記者会見は行わないと述べた。

オランダのデヤーヘル財務相は、議論は「激しいものになるだろ う。状況は深刻だ」と語った。

争点はEFSFとギリシャ救済

争点は救済基金である欧州金融安定ファシリティー(EFSF) の融資能力拡大に欧州中央銀行(ECB)を活用するかどうかで、フ ランスは賛成、ドイツは反対だ。ただ、ショイブレ独財務相は独仏の 対立を否定し、ドイツが2回目のサミットを求めたのは政府が問題を 議会に諮る時間が欲しいためだと説明した。

救済基金の能力拡大については7つの選択肢が挙がっている。も う1つの焦点であるギリシャ救済における民間債券保有者の負担では、 7月合意の21%の減免に代わる5つのシナリオが検討されていると 関係者が述べている。

ユンケル議長によれば、この日の会合では第1次ギリシャ救済に 基づく融資第6弾の実行は承認される見込みだ。