オリンパスCDS、債務保証コストが大幅拡大-3年物は750BP

前社長解任をきっかけにした経営内 紛問題で揺れるオリンパスの債務保証コストが大幅に拡大している。ク レジット・デフォルト・スワップ(CDS)の3年物では、福島原子力 発電所事故をめぐって経営不安が広がった東京電力が2カ月以上かけて 記録した保証コストを一気に超えた格好だ。

複数のトレーダーによると、オリンパスのクレジット・デフォルト ・スワップ(CDS)3年物の債務保証コストは21日、750ベーシスポ イント(1bp=0.01%)で取引された。

オリンパスが発行した社債は私募債のため、ほとんど市場に流通し ておらず、問題の発覚後もCDSはほとんど取引が聞かれなかったが、 週後半にかけて買う動きが強まったという。同社のCDS2年物は19日 に250bpで取引されて以降、気配値のみながら急拡大しており、信用 リスクに対する懸念が強まっている。

オリンパスは14日、初の外国人社長として4月に就任したばかりの マイケル・シー・ウッドフォード前社長の解職を発表。一方、ウッドフ ォード氏からは過去の英企業買収で支払った手数料などについて問題点 が指摘され、同社の株価は6営業日で半分近く値を下げ、1999年12月以 来の低水準となっている。

格付投資情報センター(R&I)は20日、オリンパスのレーティン グ・モニターを格下げ方向に指定した。発表資料では、「現状を踏まえ ると財務面の課題を克服できるか不透明感が強まっているといわざるを 得ない」と指摘。今回の騒動の行方と、経営への影響を見守り、適切な タイミングで収益力や財務基盤の回復のペースやその確からしさを精査 するとしている。