投資銀行の苦闘24時間描く映画「マージンコール」-脚本は危機中に執筆

ウォール街を題材とした新作スリ ラー映画「Margin Call(マージンコール)」の脚本家兼監督のJCチ ャンダー氏は、金融危機について早期に警告を受けた。

チャンダー氏と数人の事業仲間たちは2006年に、ニューヨーク市 の商業用ビルを住宅用に改装しようとしていた。そのプロジェクトの 途中で、仲間の1人の名付け親が、できるだけ早く売るように勧めた。 この人物は投資銀行をやめて不動産ヘッジファンドを設立していた。

チャンダー氏はニューヨークのブルームバーグ本社でインタビュ ーに答え、「彼は次に起こることにもう気付いていた」と語った。

テレビコマーシャルの制作監督をしながら映画への進出を狙って いたチャンダー氏はこのアドバイスを聞き入れ、収支とんとんで売り 抜けた。そして08年11月の金融危機のさなかに猛烈な創作意欲に駆 られ、わずか4日間で生き残りを賭けて闘う投資銀行をテーマにした 脚本を書き上げた。

同氏は当時を振り返り、「私が執筆している傍らで危機は起こって いた」と語った。童顔で長髪、大学院生のように見える同氏は「観客 に、自らが危機のさなかにいるかのように感じて欲しかった」と言う。

「マージンコール」は米国で21日に封切られる。ある投資銀行が 破滅から身を守ろうと闘う激動の24時間を描く。数学の天才(ザッカ リー・クイント)から愛社精神溢れる熱狂的セールス責任者(ケビン・ スペーシー)、鼻っ柱の強いリスク担当者(デミ・ムーア)、謎めいた 最高経営責任者(ジェレミー・アイアンズ)ら、投資銀行の上から下 までのさまざまな階層が登場する。

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