ヘッジファンド運用者のセンダー氏、美術品コレクションを初公開へ

アダム・センダー氏は、1998年 に現代美術作品の購入を始め、作品収集に真剣に取り組むヘッジファン ドマネジャーの先駆けの1人となった。そして今、どれほど真剣かを示 そうと計画している。

センダー氏はエクシス・キャピタル・マネジメントの創業者で最高 経営責任者(CEO)を務める。約1000点、総額約1億ドル(約80 億円)相当の美術品を所蔵。そのうち70点を来月、初めて公開する。 展覧会は11月29日から12月4日に予定され、米最大の現代美術フェ ア「アートバーゼル・マイアミビーチ」とほぼ同時期に開催される。

展覧会のテーマは「Home Alone」。センダー氏がマイアミで保有 する広さ5000平方フィートの邸宅で開かれる予定だ。この邸宅は空き 家になっており、売りに出されている。米画家キース・へリングや写真 家シンディ・シャーマンのほか、ダイアナ・アルハディドやラシド・ジ ョンソンなど新進アーティストの作品も出品する。

センダー氏(42)はインタビューで「美しい邸宅を購入したが、わ れわれに適した物件ではなかった。賃貸することもできたが、アートバ ーゼルに合わせて展覧会を開けないかと考えた」と語る。

センダー・コレクションの学芸員、サラ・エイベル氏は刺激的で物 理的に目を引く作品を選び、芸術がこの収集家を突き動かしたことを示 唆しようとしている。

エイベル氏は「ここは住宅であって美術館ではないというアイデア を巡らせている。個人コレクションが美術史の個人的な解釈であるよう に、ここは家庭のような個人的な空間だ」と話す。

「最高の作品」

アシュタンガ・ヨガをたしなむセンダー氏は1998-2008年にベテ ラン美術アドバイザーのトッド・レビン氏と共に美術品収集に取り組ん だ。

センダー氏は「最高の作品を購入するようにした。ウォーホルの傑 作を買う余裕はなかったが、リチャード・プリンスの名作なら10万ド ルか15万ドルで購入できるかもしれない」と振り返る。

作品は、マンハッタンやニューヨーク州サグハーバーのほか、昨 年、妻と共に移ったマイアミにあるオフィスや自宅で分けて所蔵してい る。

ミシガン大学で歴史学の学士号を取得後、スティーブン・コーエン 氏率いるヘッジファンド運用会社SACキャピタル・アドバイザーズに 入社。1998年に自身のヘッジファンドを立ち上げた。

投資家向け書簡によると、エクシス・キャピタルが運用する「ウォ ールラス・ファンド」の9月のリターン(投資収益率)は6.1%で、 年初来では18%となっている。

センダー氏は「06年以降のパフォーマンスは素晴らしい。08年の 運用成績はプラス15%で、マイナスになった年はない」と述べた。

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