ハースト作の魚100匹の彫刻、2億円で売れる-富裕層の購入意欲旺盛

パリで開催中の国際コンテンポ ラリーアートフェア(FIAC)で、英美術家ダミアン・ハーストのキ ャビネットに魚100匹の彫刻が並べられた作品“Where Will It End?”(1993年作)が280万ドル(約2億1500万円)で売却された。

それぞれ200万ドルの値が付いていた日本人美術家、村上隆の中国 の獅子を描いた絵画と、フランス出身の米彫刻家ルイーズ・ブルジョワ の2作品も買い取られた。

FIACで19日夜行われたVIP(要人)向け内覧会ではディー ラーらがシャンパンをすすり、フランスとドイツの政府がソブリン債危 機に関する協議を続ける中、美術品市場は堅調さを維持していることを 印象付けた。仏資産家フランソワ・ピノー氏や高級ブランド品メーカ ー、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンのベルナール・アルノー 会長のほか、化粧品メーカー、ロレアルのリンゼー・オーウェンジョー ンズ名誉会長、仏社会党のオブリ第1書記も顔を見せた。

プライベートエクイティ(未公開株、PE)投資会社、米ライトイ ヤー・キャピタルの専門職員、マシュー・アームストロング氏(ニュー ヨーク在勤)は「今年のフェアは活気がある」と語った。

作品が数百万ドルの水準で売却されたことにより、金融市場の変動 で揺らぐ美術品市場の信用が高まると予想されている。景気が低迷する 中、世界各地の富裕層の収集家らは、信頼できる投資先として著名芸術 家の作品を求めている。フェアは23日まで開催される。