中国でアメリカンチェリーが人気-冷凍コンテナの海上輸送需要が急増

中国産製品の米国向けコンテナ 輸送が苦戦する中、米国産の食肉や果物、野菜の中国向け輸送が急増し ている。

ピアーズのデータによると、デンマークのAPモラー・マースクや シンガポールのネプチューン・オリエント・ラインズ傘下のAPLなど を中心に米国から中国向けの冷凍コンテナ輸送が今年に入って46%増 加している。賃金上昇と品質への関心の高まりを背景に輸入食料の需要 が拡大しているためだ。冷凍貨物船の需要増により用船レートは上海- ロサンゼルス間の通常レートの約4倍に高騰している。

世界最大のコンテナ海運会社マースク・ラインの北米担当責任者、 ティム・スミス氏は「冷凍貨物船海運市場では商機がある」と指摘。中 国では「可処分所得が大幅に増加しているため、高級食材や生鮮食品の 需要が伸びるだろう」との見方を示した。

スミス氏の電子メールによると、同社は冷凍コンテナ向けに今後2 年間で10億ドル(約770億円)以上の投資を計画。今年の「大幅な」 伸びを受け、冷凍貨物輸送の収入は来年10%以上増加するとみてい る。

アメリカンチェリー

海運各社は、2週間以上を要する海上輸送の期間中、冷凍設備のほ か酸素や二酸化炭素、窒素などのガスを利用して食品の鮮度を保つ。こ れにより、以前は輸送期間が短くコストが高い空輸のみだった食品の海 上輸送が可能になった。APLや東方海外国際(オリエント・オーバー シーズ)などの海運会社は荷主に貨物の品質を保証するため、リアルタ イムの温度追跡システムも導入している。

中国全土で果物の卸売を手掛ける上海グレート・ハーベスト・イン ターナショナルのジョン・ワン最高経営責任者(CEO)によると、 同社は40フィート型コンテナ1個当たり約6000ドルをかけてシアト ルから香港にアメリカンチェリーを輸送している。同社はブドウやリン ゴなどの果物も輸入しているが、アメリカンチェリーの需要が最も伸び ているという。

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