米マイクロソフト7-9月:売上高は市場予想上回る-法人需要好調

ソフトウエア最大手、米マイク ロソフトの7-9月(第1四半期)決算は、売上高がアナリストの予 想を上回った。消費者の間でパソコン(PC)需要が振るわなかった ものの、企業による事務用統合ソフト「オフィス」やサーバー用ソフ トの投資が好調だった。

20日の発表によると、売上高は前年同期比7.3%増の174億ドル (約1兆3400億円)と、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想 平均の172億ドルを上回った。純利益は57億4000万ドル(1株当た り68セント)となり、前年同期の54億1000万ドル(同62セント) から6.1%増加。アナリストの予想平均は1株当たり68セントだっ た。

法人顧客向けでは、オフィスのほか基本ソフト(OS)「ウィン ドウズ」や社内ネットワーク向けのデータベース用ソフトが売れてい る。法人向け複数年契約からの収入も業績の追い風となっており、消 費者のPC購入の減少を補った。

ルーミス・セイレスのアナリスト、トニー・アーシロ氏は「PC 市場やマクロ経済環境に関する長引く懸念を考えれば、今回の決算で 多少の安心感が出るかもしれない」と述べた。

20日の米株式市場では、マイクロソフトの株価は前日比9セント 安の27.04ドルで終了。決算発表後の時間外取引ではほぼ変わらず。 年初来では3.1%安。

将来の売上高

マイクロソフトによると、7月から始まった今年度の営業費用は 286億-292億ドルに増加する見通し。同社は4月時点で280億- 286億ドルと予想し、7月にもこの見通しを据え置いていた。

将来の売上高の指標となる前受け収益は157億ドルで、ブルーム バーグが集計したアナリストの予想平均155億ドルを上回った。

部門別の売上高は、ウィンドウズ部門が1.7%増の48億7000万 ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は49億ドルだ った。

調査会社ガートナーによると、7-9月期のPC出荷総数は予想 を下回る伸びにとどまった。新学期商戦が期待外れに終わり景気は緩 慢である上、タブレット端末とスマートフォン(多機能携帯電話)に 需要がシフトしたことが伸び悩みの背景。

マイクロソフトの投資家向け広報(IR)担当ゼネラルマネジャ ー、ビル・コエフォード氏は、タブレット販売が需要を侵食している 市場は、ウィンドウズで作動する標準的なPCよりもむしろメモリー の少ないネットブックだと指摘。「仕事をしたり、コンテンツを作成 したりする必要のある人々は、PCを使っている」と付け加えた。

同社はアップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」に 対抗できるバッテリー寿命の長い小型で薄型のタブレット端末に対応 したウィンドウズの新バージョンの完成を急いでいる。同社は9月の 会合で新ソフトを披露しており、BGCパートナーズのアナリスト、 コリン・ギリス氏は、タブレット市場で同社が足掛かりを得る助けに なると指摘している。コエフォード氏は新ソフトのリリース時期につ いて言及を控えた。

オフィスなどを手掛けるビジネス部門は、7.7%増の56億2000 万ドルで、アナリスト予想平均の55億ドルを上回った。

サーバー部門は10%増の42億5000万ドルで、アナリスト予想 平均は43億ドルだった。