国債市中発行は8000億円増額、第3次編成で-2年と5年債を増発

財務省は、東日本大震災の復興予 算を盛り込んだ2011年度第3次補正予算の編成に伴い、同年度国債発 行計画を見直す。機関投資家に入札を通じて販売する市中発行額を 8000億円程度増額し、12月発行分から2年と5年債を増やして対応す る。増加幅は事前の市場予想2兆円の半分以下にとどまり、需給悪化 懸念は後退している。

第3次補正後の国債発行総額は現行の171.6兆円から約10兆円増 加の181.7兆円となり、過去最大を更新する。第2非価格競争入札の 上振れ分や借り換え債を昨年度中に前倒しで発行したことなどで大半 を吸収でき、市中発行額を抑制する。このため、市中発行額はカレン ダーベース(11年4月1日-12年3月31日)で現行の144.9兆円か ら145.7兆円への増額にとどめる。

2年債と5年債については、12月分以降の1回入札当たり1000 億円ずつ増額し、それぞれ月2.7兆円、2.5兆円とする。

財務省は13日に国債市場特別参加者(プライマリーディーラー) 会合、14日には国債投資家懇談会を開催。同省発表の議事要旨による と、市中発行増額は2兆円台を中心にした予想が出席者の間で多かっ た。今回の発行計画変更は、両会合での議論を踏まえて行われた。

需給悪化懸念が後退

RBS証券の徐端雪債券ストラテジストは「先週のプライマリー ディーラー会合では2兆円と言われ、きのうの報道では1兆円程度。 実際はそれより少ない。この程度であれば2年、5年債とも消化にそ れほど問題ないのではないか」と話した。

前日の国債市場では、ブルームバーグ・ニュースが3次補正予算 編成に伴う市中発行額の増加が1兆円程度にとどまることが分かった と報じたことで過度な需給悪化懸念が後退。現物債市場で長期金利の 指標とされる新発10年債利回りは約1週間ぶり低水準の1.0%ちょう どに下げた。

個人向け国債は現行の2兆円から1兆円増の3兆円とする。財務 省幹部によると、個人向け国債は商品性の見直しにより、販売が好調 という。財投債は現行の16兆円から5000億円増額の16.5兆円とする。

--取材協力 山中英典 Editors:Hidenori Yamanaka,Masaru Aoki,Joji Mochida

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