ギリシャ支援での投資家関与拡大、EUは市場リスクを警戒-関係者

新たなギリシャ支援策で国債保有 者の負担拡大を検討している欧州連合(EU)当局者は、投資家の関 与が市場をさらに混乱させるリスクを警戒している。EUの協議に詳 しい複数の関係者が明らかにした。

ギリシャは1590億ユーロ(約17兆円)の第2次支援策が決ま った7月以降、リセッション(景気後退)の深刻化と計画遂行の遅れ を背景に、新たに200億ユーロ以上の追加資金調達ニーズが生じた。 ユーロ圏首脳は投資家の負担拡大に関する戦略にまだ合意していない として同関係者らが匿名で語った。

それによると、EUは民間部門の役割について5つのシナリオを 検討している。任意の債務交換を盛り込んだ7月の合意をそのまま採 用する案や、ギリシャ債を額面の50%で新発債と交換するというい わゆるハードな債務再編案がある。

23日のEU首脳会議は、銀行の資本増強計画や4400億ユーロ のユーロ圏救済基金の規模拡大を盛り込んだ戦略を設定する見通しで、 ギリシャの債務削減に向けた負担拡大はその一部を構成することにな りそうだ。

ゴールドマン・サックス・グループの欧州担当チーフエコノミス ト、ヒュー・ピル氏は、ユーロ圏の瀬戸際政策は「首脳会議後の発表 が壮大ではあるが具体性に欠ける内容となるリスク」を示唆している とし、「過去の経緯を踏まえると、市場がこうした結果に寛容である 可能性は低い」と述べた。