米国株:反発、危機解決策として欧州が巨額資金の融通を検討

米株式相場は反発。欧州がソ ブリン債危機の解決で巨額の資金を融通する体制作りを検討している ことが明らかになり、取引前半の下げを埋めて上昇した。

S&P500種株価指数産業別10指数の中では金融株が1.8% 上昇と、最大の上げとなった。フィフス・サード・バンコープとキー コープはいずれも上昇。四半期利益が予想を上回ったのが好感された。 たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナルも高い。出荷 量が拡大したほか、アジア地域でのたばこ値上げが寄与し、四半期利 益はアナリスト予想を上回った。一方、ネットオークションのeベイ は下落。同社の発表した業績見通しが一部市場予想を下回ったのが嫌 気された。

S&P500種株価指数は前日比0.5%高の1215.39。この日は 一時1%安まで下げる一方で、0.8%高まで上昇した。ダウ工業株 30種平均は37.16ドル(0.3%)高の11541.78ドル。

米キャンビア・インベスターズのブライアン・バリッシュ社長 は、「私のように長期的な展望に基づき株を購入する投資家にとって、 今の状況で仕事を進めるのは失笑を誘うほど難しい」と述べた。

9400億ユーロ規模の解決策

欧州各国政府は域内債務危機の解決策として、一時的措置の欧 州金融安定ファシリティー(EFSF)と恒久的な救済枠組みである 欧州安定化メカニズム(ESM)の統合を検討しており、最大9400 億ユーロを融通する可能性がある。協議に詳しい関係者2人が明らか にした。これに反応して株の買いが膨らんだ。

ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は共同声明 を発表し、26日に開く追加のユーロ圏首脳会議で「包括的で意欲的 な」解決策に合意するようユーロ圏指導者らに要請した。

ヘイバーフォード・トラストの最高投資責任者(CIO)、ハ ンク・スミス氏は、「欧州は危機の波及を防ぐために、米財務省の問 題資産購入計画(TARP)のような金融機関の後ろ盾となる措置が 必要だ」と述べた。

ブルームバーグが前日にまとめたアナリスト予想によると、S &P500種に採用されている企業の7-9月期利益は前年同期比で 17%増、2011年通年では18%増が見込まれている。10月11日以 降、四半期決算を発表したS&P500種採用企業のうち、アナリス ト予想を上回ったのは約4分の3に達した。

24銘柄で構成するKBW銀行指数は1.9%上昇。JPモルガ ン・チェースは2.7%上昇、シティグループは2.4%高だった。

フィフス・サードは9.1%の大幅高。キーコープは6.9%上昇 した。

フィリップ・モリスは3.3%高。同社は日本やオーストラリア、 インドネシアといった需要が好調な地域で値上げを実施した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE