リビアのカダフィ大佐、故郷のシルト陥落後に死亡-国民評議会

リビアで42年間にわたり独裁 体制を敷いた元最高指導者カダフィ大佐が20日、死亡した。反カダ フィ派の民兵組織「ミスラタ軍事委員会」の発表によると、カダフィ 大佐は同委員会の武力勢力に拘束された後に死亡した。

西部ミスラタを本拠とする同委員会は電子メールで、カダフィ大 佐の身柄拘束と死亡に関する詳細を20日遅くの記者会見で発表する ことを明らかにした。同委員会の武装勢力はリビアの暫定政府である 国民評議会の指示ではなく、独自の判断でカダフィ大佐の出身地のシ ルトを攻撃したという。

反カダフィ派の統率に苦戦する国民評議会は、8カ月にわたり行 動の拠点としていた東部ベンガジで声明を発表した。

国民評議会のゴーガ副議長は記者団に対し「革命勢力の手により カダフィ大佐は殺害された」と述べた。ミスラタ軍事委員会は「独裁 者が拘束された後に死亡したとのニュースを確認する」と言明した。

8月末に首都トリポリを脱出して以来、身を隠していたカダフィ 大佐は、殉教者として死ぬことを望むとの声明を出していた。空港や 港湾施設などがあり戦略的に重要なシルトにカダフィ大佐派は結集 していた。

首都トリポリをはじめとする各地では、大佐死亡の知らせに喜ぶ 市民がリビア国旗やライフル銃を掲げて街へ繰り出した。男は子供を 肩に担ぎあげ、迷彩服を着た武装勢力は勝利のVサインとともに空へ 向けてライフル銃を発射した。市民は輪になって回り、新しい国歌に 合わせて踊った。街の様子は世界中の報道局がテレビで放映した。

NATO空爆

カダフィ大佐派に対する空爆を展開してきた北大西洋条約機構 (NATO)は、派遣した戦闘機がシルト付近で大佐派隊列の一部と 見られる軍用車2台を爆撃したことを明らかにした。

NATOのラボア報道官は電子メールで声明を発表し、「これら の武装車両は軍事作戦を実行しており、市民に明らかな脅威となって いた」と述べた。爆撃は現地時間午前8時半頃に実施したという。

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