日銀名古屋支店長:先行き懸念強まっている-海外経済の不透明感で

日本銀行の櫛田誠希名古屋支店 長は20日夕、本店で記者会見を行い、東海地域の景気について持ち 直しており、先行きも緩やかな回復が続くと見られるものの、円高の 長期化や海外経済をめぐる不透明感の強まりを背景に、「先行きへの 懸念が強まっている」と述べた。

名古屋支店長は東海地域の景気の先行きについて、東日本大震災 の影響で落ち込んだ分を挽回する自動車の生産増加などを背景に「緩 やかな改善の動きが続くと考えられるが、海外経済の下振れリスク、 あるいは円高の影響など、先行きの懸念材料も少なくない」と述べた。

また、円高の短期的な悪影響に加え、「円高が長期化した場合の 製造業の海外移転、いわゆる空洞化についても懸念がより強く意識さ れている」と語った。

日銀が同日午後発表した「地域経済報告」(さくらリポート)に よると、東海地域は「持ち直している」として、7月の前回報告から 情勢判断を上方修正した。