企業デフォルトは今後1年で増加へ、欧州債務危機で-IACPM

国際信用ポートフォリオマネジャ ー協会(IACPM)によれば、企業クレジットのアウトルック(見 通し)が2009年9月以来の「ネガティブ」に転じた。欧州のソブリン 債危機をめぐる懸念拡大から、銀行が今後1年のデフォルト(債務不 履行)増加を予測していることが背景だ。

IACPMが金融機関を対象に今月実施した調査によると、半数 近い47%の金融機関が向こう1年で企業のデフォルトが増加すると 見込んでいる。09年9月の四半期調査以来となる「ネガティブ」なア ウトルックで、同年6月以降で最悪だという。

銀行など世界の金融機関92社が加盟するIACPMが実施した 今回の調査では、ポートフォリオマネジャーは欧州債務危機に絡んだ リスクに加え、その影響が米経済に波及すること懸念していることが 示された。

ドイツのメルケル首相は今週、23日開催の欧州連合(EU)首脳 会議(サミット)について、各国首脳が救済措置の強化方法を協議す る上で、最終的なものとはならないものの、「重要な一歩」をしるすだ ろうとの認識を示した。

ニューヨークを本拠とするIACPMのエグゼクティブディレク ター、ソムロク・レオン氏は電話インタビューで、「欧州のソブリン債 問題が解決されなければ、状況は極めて急速に非常に悪化する恐れが ある」とし、そうなれば3年前の米証券会社リーマン・ブラザーズ・ ホールディング破綻を発端とする危機よりも「悪くなる公算が大きい」 と語った。