米フォードの格付け、UAWとの新協約合意で引き上げ見通し強まる

米自動車メーカー、フォード・ モーターの時間給従業員は、新たな4年間の労働協約で最終合意した。 この合意により同社の信用格付けが引き上げられる見通しが強まって おり、2012年にも投資適格級に復帰する可能性もある。

全米自動車労組(UAW)は19日発表した声明によれば、この 2週間の投票でフォードのUAW組合員の63%が新労働協約に賛成し た。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は6年 前にフォードの格付けをいわゆるジャンク(投資不適格)級に引き下 げたが、S&Pは先月29日の発表資料で、フォードの格付けを2段 階引き上げ、投資不適格級としては最も高い「BB+」にする可能性 があるとした。

S&Pの自動車アナリスト、ロバート・シュルツ氏は19日のイ ンタビューで、格付け見通しは「ステーブル(安定的)」とする公算 で、これは1年以内に再度格上げされる確率が3分の1未満であるこ とを意味すると説明。「新協約はコストの観点でプラスとマイナスの 両面があるかもしれないが、北米事業で黒字を維持するための現在の 能力とおおむね一致している」と指摘した。

一方、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは5日、フォー ドの信用格付けを投資適格級から2段階下の「Ba2」から引き上げ る可能性があると発表。同社のアナリスト、ブルース・クラーク氏 (ニューヨーク在勤)は19日の電話インタビューで、「投資適格級 の可能性について確かに議題に上っている」と語った。

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