【M&A潮流】オリンパス時価総額、解任騒動で急減―買収標的も

オリンパスの企業価値は、社長解任 騒動を受けた株価急落で異様に割安となっている。今ならば理論的には 同社が強みを持つ医療機器事業の評価額よりも約4割安い金額を払えば 会社全体を買える形になっている。

解職騒動以降、同社株価は急落を続けてきた。20日は切り返す場面 もあったが、午前終値は前日比3.5%安の1340円と、騒動前の13日終値 比46%安。時価総額も同じ割合で下がり約3600億円に急減した。

BGCパートナーズのアミール・アンバーザデ氏(シンガポール在 勤)は、内視鏡では世界首位でありオリンパスで最も高収益な医療機器 事業の価値を78億ドル(約6000億円)程度と推定。この数字はブルーム バーグのデータともほぼ符合している。現在の時価総額はこの6割程度 にとどまる。

BGCやアトランティス・インベストメント・リサーチは、株価下 落が続けば、同事業で競合するHOYAやジョンソン・エンド・ジョン ソンなどの買収対象になる可能性があると指摘。大和住銀投信投資顧問 の小川耕一チーフ・ポートフォリオ・マネジャーは、医療機器事業参入 などを検討中の企業にとってオリンパスは魅力的との見方を示した。

しかし、実際に買収するならば、オリンパスの純有利子負債を引き 継がなければならず、必要額は少なくとも106億ドル(約8100億円)と なる。ブルームバーグ・データによると、この規模は同社の来年のEB ITDA(償却前利益)見通しの約7倍だ。

富国生命投資顧問の桜井祐記社長も、オリンパスの株価は現状でも 「本当に安いのか」と疑問視している。社長解任騒動で明らかになった 以外にも「まだ何か隠れているか分からない」ためだ。同氏はさらに 「医療機器が魅力というだけでは、なかなか手を出せないだろう」と指 摘している。

--取材協力 Alex Nussbaum, Tara Lachapelle、Rita Nazareth

Jason Clenfield, 天野高志

Editors:Yoshinori Eki Hidekiyo Sakihama

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