銀の弱気相場は終了か-新興国の成長、欧州債務危機による投資需要で

銀が弱気相場から抜け出す可能 性がある。新興国の経済成長や欧州債務危機の長期化が背景。銀相場は 過去1年間、貴金属の中で最大の上昇率を示しており、変動率も最も大 きい。

ブルームバーグがアナリスト11人を対象に実施した調査の中央値 では、銀相場の10-12月(第4四半期)の平均は1オンス当たり38 ドルで、2012年10-12月までに過去最高の42ドルに上昇すると みられている。ブルームバーグが集計したアナリスト予想によると、銀 相場の上昇によりカナダのパン・アメリカン・シルバーや英フレスニー ヨなどの生産会社の利益が過去最高に達する見通しだ。

新興国で最大の銀消費国、中国が米国の5倍以上のペースで経済成 長を遂げる中、主に工業用に利用される銀の消費が急増している。銀の 約50倍の相場水準にある金や現金の代替投資先としての需要も増加し ている。

ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、デービッド・ウィルソン氏 (ロンドン)は「最近の水準と比較して銀は今、比較的割安になってい るようだ」と指摘。「市場環境は依然として金相場をかなり下支えして おり、銀もその影響を受けるだろう。新興市場が需要にとって重要にな るのは確かだ」と述べた。