債券反発、20年入札結果や株安で-市中増発抑制の報道も好感との声

債券相場は反発。前日の米国市場 で債券高・株安となった流れを引き継いだほか、国内株安や20年債入 札の無難な結果も買い安心感につながった。

三井住友海上あいおい生命の堀川真一経理財務部部長は、債務危 機に対処する23日の欧州連合(EU)とユーロ圏の首脳会議を週末に 控え「様子見姿勢が強いが、足元の金利上昇を受けて押し目買いが入 っている」と指摘。「市場は問題解決には相応の時間がかかると認識し ている。首脳会議でよほど政策対応が進まない限り、来週以降も押し 目買い意欲は衰えない」と予想した。

東京先物市場で中心限月12月物は、前日比1銭安の142円14銭 で開始。午前9時30分過ぎに17銭高の142円32銭に上昇した。午後 には一時142円15銭と前日終値まで伸び悩む場面もあったが、引け間 際に142円34銭と約1週間ぶりの高値を記録。結局は、18銭高の142 円33銭で終了した。

19日の米国債相場は上昇。欧州金融安定ファシリティー(EFS F)をめぐる独仏の提案に相違が生じていることや米地区連銀経済報 告(ベージュブック)を受け、景気の先行き不安から米株式相場が下 落。安全資産を求め、国債が買い進まれた。米10年債利回りは前日比 2ベーシスポイント(bp)下げて2.16%程度。S&P500種株価指数は

1.3%安の1209.88。

ブルームバーグ・ニュースは20日、今年度第3次補正予算の編成 に伴う国債の追加発行額約10兆円のうち、機関投資家に入札を通じて 販売する市中発行額が1兆円程度にとどまることが19日に分かった と報じた。昨年度中に借り換え債の前倒し発行を進めたことなどによ り、大幅な国債増発余力が発生したことが要因としている。

予想下回る増発規模

RBS証券の徐瑞雪債券ストラテジストは「先物や中期債には午 前から買いが入っている」と指摘。今年度国債増発額が「市場予想よ り抑えられるとの報道が支援材料となっている。2兆円より少ない額 であれば、2年や5年債は増発されても消化に問題はない」と話した。

現物債市場で5年物の99回債利回りは前日比1bp低い0.37%。 19日には0.385%と7月29日以来の水準に上昇する場面があった。

三井住友海上あいおい生命の堀川氏は、債券相場は今年度第3次 補正予算の編成に伴う国債増発をいったん織り込んだのではないかと の見方を示した。

長期金利の指標とされる新発10年物の318回債利回りは前日比変 わらずの1.02%で始まった後、1.01%と1.015%の間で推移。午後3 時過ぎには2bp低い1%ちょうどと、12日以来の水準に低下した。

20年物の130回債利回りは一時1.5bp高い1.77%と、新発20年 債として約1カ月ぶり水準を付けた。午後3時40分時点では0.5bp 高い1.76%。30年物の35回債利回りは1.5bp高い1.985%と9月8 日以来の水準まで達した後、0.5bp低い1.965%と下げに転じた。

財務省がこの日実施した20年利付国債(130回債)の入札結果に よると、最低落札価格は100円60銭となり、事前予想と一致。小さけ れば好調とされるテール(最低と平均価格との差)は6銭と昨年10 月以来の小ささ。応札倍率は3.57倍と、前回の3.39倍から上昇した。

RBS証券の徐氏は、入札結果について「無難だった。事前に不 安視する声も聞かれたが、需要が確認できた」と分析した。

--取材協力:池田祐美、赤間信行 Editors: Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 野澤茂樹 Shigeki Nozawa +81-3-3201-3867 snozawa1@bloomberg.net 東京 山中英典 Hidenori Yamanaka +81-3-3201-8347 h.y@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Brian Fowler +81-3-3201-8891 bfowler4@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE