造船業界、鉄鋼メーカーに値下げ要求へ、円高で打撃-海外から調達も

長引く円高の影響で国際競 争力が低下している日本の造船業界は、国内の鉄鋼メーカーに対 し造船用鋼材の値下げ要求をする。受け入れられない場合は、韓 国や中国などからの国際調達に踏み切る構えだ。

三菱重工やIHI、今治造船などで組織する日本造船工業会 は18日開いた理事会で、日本鉄鋼連盟に対し鋼材価格の是正を 申し入れることで一致した。実現しない場合は、中韓などから鋼 材を購入する意思も 表明する。関係者3人が匿名を条件に明ら かにした。造船工業会の釜和明会長(IHI社長)が近く鉄連会 長の林田英治(JFEスチール社長)に申し入れる予定。

日本の造船メーカーが、鋼材の購入先を韓国のポスコや中国 の宝山鋼鉄からにシフトすると、新日本製鉄やJFEホールディ ングスが影響を受ける可能性がある。

記録的な水準で推移している円高は日本の製造業の収益を 圧迫しており、トヨタ自動車は国際競争力確保のため部品メーカ ーに値下げを求めた。日産自動車のカルロス・ゴーン最高経営責 任者(CEO)は、政府が対策を取らなければ、産業基盤の空洞 化に直面するとの認識を示している。東京外国為替市場の円相場 は19日午後4時現在で1ドル76円72銭。