株式と商品に対して2009年以来最も弱気-メリルの機関投資家調査

世界の資産運用者は株式と商品に 対して2009年以降で最も弱気になっており、欧州の債務危機を受けて 現金比率を再び高めたことが、バンク・オブ・アメリカ(BOA)の 月次調査で明らかになった。

BOAのメリルリンチ部門が今月7-13日に実施した調査(回答 者286人、運用資産総額7390億ドル=約57兆円)によれば、株式の 投資配分は「オーバーウエート」との回答から「アンダーウエート」 との回答を差し引いた値はマイナス7%となった。9月はマイナス 5%だった。投資家は商品の配分も同じレベルに引き下げた。前月は プラス4%だった。株式と商品の両方がマイナスの値となったのは09 年2月以来。アンダーウエートはベンチマークよりも配分を減らすこ とを意味する。

ストックス欧州600指数は2月17日に付けた年初来高値から 19%下落している。ギリシャはデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に あり、欧州債務危機の収拾が難航していることが背景。中国の経済成 長が2年ぶりの低い伸びにとどまったことが同指数の今週の下げ幅拡 大につながった。

メリルリンチの欧州株戦略責任者、ゲーリー・ベーカー氏は19 日の発表文で「最大のテールリスクは依然として欧州ソブリン債だ」 と述べ、「中国に対するセンチメントの悪化」も見られたと付け 加えた。

現金比率の平均は4.9%から5%に上昇した一方、リスクと流動 性の総合指標は31と、9月の29から上昇した。ベーカー氏は「現金 が引き続き待機しており、リスクテーク意欲の水準を示唆している」 と指摘した。