米国株:反落、欧州危機の解決策めぐり懸念-アップル安い

米株式相場は反落。景気への 不安や欧州債務危機の解決策をめぐるこう着状態が嫌気された。 アップルは決算が失望を誘い、売りが膨らんだ。

アップルは5.6%安。同社の7-9月(第4四半期)決算は、 利益が市場予想を少なくとも6年ぶりに下回った。アルミ生産のア ルコアや化学のデュポンなど景気敏感株が下げた。バンク・オブ・ア メリカ(BOA)やウェルズ・ファーゴも安い。

S&P500種株価指数は前日比1.3%安の1209.88。ダウ工 業株30種平均は72.43ドル(0.6%)安の11504.62ドル。

INGインベストメント・マネジメントで資産配分責任者を務 めるポール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は「欧州には時 間がない」と指摘。「危機解決に時間がかかれば、その分不透明感 が高まる。米国で発表される企業業績は悪くはないが、予想を上回 る決算がやや少ない。S&P500種が1230を上抜くには明るい材 料がかなり必要になるだろう」と述べた。

23日の欧州連合(EU)首脳会議(サミット)を前に、ユー ロ圏の首脳らは19日夜にフランクフルトで準備会合を開催。欧州 金融安定ファシリティー(EFSF)をめぐって意見調整した。サ ルコジ仏大統領は同会合に出席するため、ドイツ入りした。これに 反応して株価が下落した。

ベージュブック

米連邦準備制度理事会(FRB)が19日発表した地区連銀経 済報告(ベージュブック)によると、経済は9月に緩やかな拡大が 続いたものの、企業が景気の先行きに対する懸念を強めていること も分かった。

ベージュブックは「全般的に、経済活動は9月引き続き拡大し た。ただし多くの地区は成長ペースについて『緩やか』、もしくは 『非常に弱い』と表現した」と記した。また「事業環境の先行きに 関しては、概ね悪化もしくは確実性の低下が指摘された」と説明し た。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指 数は1.7%の下げ。ダウ輸送株平均は1.3%下落。アルコアは

3.7%安、デュポンは2.6%の値下がりだった。

KBW銀行指数は2.9%安。BOAとウェルズ・ファーゴはそ れぞれ3.6%と2.6%値下がりした。

アップルの決算

アップルの7-9月によると、スマートフォン(多機能携帯電 話)「iPhone(アイフォーン)」の販売台数は1707万台と、 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の2000万台を下回った。 新機種「iPhone4S」の発売前に顧客の間で買い控える動き があった。4Sは10-12月期に入ってから発売された。

この日の米株は、朝方発表された統計を手掛かりに一時上昇す る場面もあった。9月の米住宅着工件数は前月から増加、同月の消 費者物価指数(CPI)は穏やかな伸びだった。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、S&P 500種に採用されている企業の7-9月期利益は前年同期比で17% 増、2011年通年では18%増が見込まれている。