NY原油(19日):反落、独仏間の調整難航やベージュブック手掛かり

ニューヨーク原油先物相場は 反落。一時は1カ月ぶりの高値を付ける場面もあった。欧州救済基金 の規模を拡大する案に関してフランスとドイツの間で意見が分かれて いると伝わったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した 地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済成長は「緩やか」と記さ れたことが背景。

欧州連合(EU)首脳会議を前に意見の相違を縮めようと、ユー ロ圏の首脳らはフランクフルトで会合する。ベージュブックによると、 企業は景気の先行きに対する懸念を強めている。米エネルギー省がこ の日発表した統計によると、先週の燃料使用は2.2%減少の日量 1830万バレルと、5月以来の最低となった。

PFGベストの調査部門バイスプレジデント、フィル・フリン氏 (シカゴ在勤)は「債務危機解決に向けた欧州の計画に対する疑念や ベージュブックの発表で市場は打撃を受けている」と指摘。「市場は 現在著しく不安定だ。ほんの小さなことでも方向が変わってしまう」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比2.23ドル(2.52%)安の1バレル=86.11ドルで終了。一 時は89.51ドルと、日中としては先月16日以来の高値を付けた。 年初からは5.8%の値下がり。