米地区連銀報告:緩やかな成長続くも、企業の先行き懸念強まる

米連邦準備制度理事会(FR B)が19日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、 経済は9月に緩やかな拡大が続いたものの、企業が景気の先行きに対 する懸念を強めていることも分かった。

ベージュブックは「全般的に、経済活動は9月引き続き拡大した。 ただし多くの地区は成長ペースについて『緩やか』、もしくは『非常 に弱い』と表現した」と記した。また「事業環境の先行きに関しては、 概ね悪化もしくは確実性の低下が指摘された」と説明した。

バーナンキFRB議長は今月初め、上下両院合同経済委員会で、 2年間続いている景気回復について「腰折れに近い」とした上で、成 長は上向くとの自身の認識をあらためて示した。

ベージュブックでは、個人消費が「若干上向いた」ほか、企業の 設備投資は「幾分か増加した」とし、製造業活動については多くの地 区が自動車生産の増加を挙げるなど改善が見られたと指摘。こうした 要因で景気回復は後押しされたと説明した。

経済については、アトランタ、ニューヨーク、ミネアポリス、 ダラスの各地区は成長は緩やかとし、シカゴ地区は「多少上向いた」 と説明。フィラデルフィア地区は「まちまち」とした上で「前回の報 告時と比べて、ネガティブなセクターよりもポジティブなセクターの 方が多かった」と報告した。リッチモンド地区は、「大半のセクター で弱い、もしくは弱まった」と指摘した。

今回の報告は、12地区連銀が10月7日までに実施した企業聴 き取り調査を基に、シカゴ連銀のスタッフがまとめた。

雇用市場

雇用市場については、「9月はほとんど変化は見られなかった」 とし、いくつかの地区では「新規雇用に対する需要は限定的もしくは 特定のものにとどまった」と報告した。

またクリーブランド、リッチモンド、アトランタ、シカゴ、カン ザスシティーの各地区は、製造業や運輸、エネルギーといった業界で 「適切なスキルを持った、もしくは資格要件を満たした人材を見つけ るのが難しい状況にあった」と指摘した。

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