EU救済基金、債券保証では危機解決の説得力欠く-専門家の見方

欧米のアナリストやエコノミ ストの間では、欧州連合(EU)の指導者が欧州金融安定ファシ リティー(EFSF)の能力を引き上げるために検討している債券 保証プログラムについて懐疑的な見方が広がっている。投資家にと ってソブリン債危機の解決策としては説得力に欠けるという。

国債発行の一部保証を通じてEFSFを強化することに欧州 指導者が合意したとしても、EFSFは域内の国に融資を提供し、 金融機関を支援するほど十分な能力がない可能性がある。

ブッシュ前政権で米財務次官補を務めたフィリップ・スウェ ーゲル氏は、18日遅くの電子メールで、「事前に十分な資金を確 保しない限り、EFSFの債券保証は十分ではない。事前に資金を 確保することで、投資家は、欧州各国政府の準備が整い、ギリシャ およびその他の国がデフォルト(債務不履行)状態に陥った際に打 撃を被る銀行の損失を引き受け、清算する用意があると受け止める」 と指摘した。

23日のEU首脳会議(サミット)を控え、市場では、EFS Fによる高債務国の新発債の一部保証や、債券保有者が引き受ける ギリシャ債のヘアカット(債務減免)率引き上げをめぐる提案につ いて注目が高まっている。